Artist: Tyler, The Creator
Album: CALL ME IF YOU GET LOST
Song Title: MOMMA TALK
概要
本作は、タイラー・ザ・クリエイターのアルバム『CALL ME IF YOU GET LOST』に収録された、約1分強のスキット(語り)である。タイラーの母親であるボニータ・スミス(Bonita Smith)が、息子への底知れぬ愛情と、彼を守るためなら誰が相手でも容赦しないという過激な親心をユーモアたっぷりに語り尽くす内容だ。タイラーが幼少期からどれほど母親の規格外な愛情に守られ、その影響を受けて育ったかがよく分かる。前作『IGOR』の繊細さから一転し、攻撃的で自信に満ちた姿を取り戻した本作において、彼自身の破天荒なエネルギーのルーツが母親にあることをリスナーに提示する、微笑ましくも強烈なインタールードとなっている。
和訳
[Skit: Bonita Smith & Tyler, The Creator]
His daddy fine, I'm fine, what you thought?
あの子(タイラー)の父親もイケメンだし、私もイケてる。あんた何考えてんの?
Shit, his daddy fine
クソ、あの子の親父はイイ男だよ。
Nah, his daddy, his momma fine, bitch
いや、親父も母親もイイ女なんだよ、ビッチ。
What you mean? He got his looks from me
どういう意味かって? あの子のルックスは私譲りなのさ。
You better tell this ho, this my nigga, though
このアマに言っておきな。これは私の可愛い息子だってね。
※ho=売春婦や女性を軽蔑的に呼ぶスラングだが、ここでは相手を威嚇するためのストリートな表現。niggaは親愛を込めた「息子・仲間」の意。
My ride or die, I’d kill a motherfucker over this one right here, nigga
私の運命共同体(ライド・オア・ダイ)だよ。この子のためなら、誰だって殺してやるさ。
※ride or die=「死ぬまで一緒にいる」「何があっても味方でいる」という強い絆を示すヒップホップスラング。
I'd stand in front of a bullet, on God, over this one
この子のためなら、銃弾の前にだって立ってやる。神に誓ってね。
※on God=「マジで」「神に誓って本当だ」というスラング。
My son used to record me beatin' bitches’ ass, facts
私がビッチどもをぶちのめしてるのを、息子はよく録音(録画)してたよ、マジでな。
I didn't give a fuck
私は何も気にしちゃいなかった。
I, I bossed up on teachers, principals, mamas, kids
私は教師だろうが、校長だろうが、他の親だろうが、ガキだろうが、全員に凄んでやったんだ。
※boss up on=「権力を誇示する」「高圧的に出る」。息子を守るためなら学校の権力者にも容赦しなかったモンペぶり(愛情)を自慢している。
I didn't give a fu-am I lying?
知ったこっちゃなかったね。私が嘘ついてると思うか?
You have no reason to
嘘をつく理由がないだろ。
No
ないね。
If you fuck with my kids, I'll beat up kids over my kid, okay?
私の子供にちょっかい出したら、そのガキをボコボコにしてやるからな、分かったか?
This little boy used to run, he was scared
この子(いじめてきた相手の子供)はよく逃げてたよ、ビビってたからね。
I said, "Go get your bitch-ass mama"
私は言ってやったさ、「さっさとあんたのクソみたいな母親を呼んできな」ってね。
I, I would beat your whole family and didn't give a fuck
私はあんたの家族全員をぶちのめす勢いだったし、そんなの知ったこっちゃなかった。
They be like, "Tyler, Tyler mama crazy, Tyler mama crazy"
あいつらはみんな言ってたよ。「タイラーの母ちゃんはイカれてる、タイラーの母ちゃんはヤバい」ってな。
Yup, don't fuck with my kids
ああ、私の子供にちょっかい出すんじゃないよ。
Tyler would be like "Get 'em, mom"
タイラーは「やっちまえ、母さん!」って感じだったよ。
But she like "No, don't do it"
でも相手の母親は「やめて、やめて」って感じだったな。
Tyler would be like "Get ’em, mom, get ’em"
タイラーは「やっちまえ、母さん、やっちまえ!」って言ってて。
※ここでタイラー本人の声(笑い声)が聞こえる。
"No, mom, don't do it"
「やめて、母さん、やめてよ」
I’d be like "Shut your ass up"
私は「黙りな」って言ってやったさ。
She cryin' "No—"
そいつは泣きながら「やめてー」って言ってたよ。
※相手の母親がタイラーの母親の迫力に泣き叫んでいる様子を面白おかしく振り返り、スキットが終了する。
