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HOT WIND BLOWS - Tyler, The Creator (feat. Lil Wayne) 【和訳・解説】

Artist: Tyler, The Creator (feat. Lil Wayne)

Album: CALL ME IF YOU GET LOST

Song Title: HOT WIND BLOWS

概要

本作は、グラミー賞を受賞したタイラー・ザ・クリエイターのアルバム『CALL ME IF YOU GET LOST』に収録されたラグジュアリーなバンガーだ。ペニー・グッドウィン(Penny Goodwin)の1974年の楽曲「Slow Hot Wind」をサンプリングした優雅でフルートが響き渡るビート上で、タイラーがスイスのジュネーブを旅する富裕層のライフスタイルを見せつける。特筆すべきは客演のリル・ウェイン(Lil Wayne)による神がかったヴァースである。かつて薬物(リーン)依存によるラップスキルの衰えを指摘されていたウェインが、「俺がボケちまったと思ってただろ?」とヘイターを一蹴し、圧巻のフロウとライムを披露している。DJ Dramaのミックステープ的な煽りも相まって、アルバム屈指のハイライトとして評価されている名曲である。

和訳

[Intro: DJ Drama]
Ladies and gentlemen
紳士淑女の皆さま。

We just landed in Geneva
ジュネーブに到着したぜ。

Yeah, that's in Switzerland
ああ、スイスのジュネーブだ。

We on a yacht
俺たちはヨットの上にいる。

A young lady just fed me French vanilla ice cream
若い姉ちゃんがフレンチバニラのアイスクリームを食べさせてくれたとこさ。

We all got our toes out, too
全員、つま先を投げ出してリラックスしてるぜ。

Call me when you get lost
迷子になったら電話してくれ。

[Verse 1: Tyler, The Creator & DJ Drama]
I'ma travel the globe, you keep the block hot
俺は世界中を旅するから、お前らは地元のブロックでも温めてな。

Driver, open the door for me, my hand hurt
運転手、ドアを開けてくれ。俺のふざけた手が痛むんでね。

Find us, we playin' hide-and-seek with the passports
探してみな。俺たちはパスポートでかくれんぼをしてるんだ。

Where the fuck we at? Oh, the pilot gotta remind us, yeah
俺たち今どこにいるんだ? ああ、パイロットに教えてもらわねえとな、イェー。

The luggage is pilin', I needed clothes to wear (Woo)
荷物が積み上がっていく。着る服が必要だったからな(ウー)。

So many stinkies sit in my wallet, look like a folding chair (Yeah)
財布の中にシワシワの札束が詰まってて、まるで折りたたみ椅子みたいだ(イェー)。
※stinkies=お金(old money/dirty money)。折りたたみ椅子のように分厚く折りたたまれている様子。

The Cartier so light on my body, thought I floated here
カルティエが軽すぎて、ここまで浮いてきたのかと思ったぜ。

We boated here, it's Tunechi and Tyler, but call me Baudelaire, yeah
船で来たんだ。TunechiとTylerだけど、俺のことはボードレールと呼んでくれ。
※Tunechi=Lil Wayneの愛称。Baudelaire=本作におけるTylerの洗練されたトラベラーとしての別人格(Tyler Baudelaire)。

Out in Switzerland, travel with my bitch again, we kissin', dawg
スイスまで来て、また俺の女と旅をしてる。キスしてるぜ、なぁ。

I love when she let me rub her like Michelin (Skrrt, skrrt, facts)
ミシュランみたいに彼女を擦るのがたまらねえんだ(スクルッ、スクルッ、間違いない)。
※rub her=彼女を愛撫することと、rubber(タイヤのゴム)のダブルミーニング。Michelin(ミシュラン)のタイヤに掛けている。

A hundred grand to sleep on the bird, the wings are whistlin' like—
鳥(プライベートジェット)の上で寝るのに10万ドル。翼がヒューヒュー鳴ってるぜ、まるで—

Man, they ain't listenin'
なあ、あいつら聞いちゃいねえよ。

We crossed the line like immigrants and benefit from it
移民みたいに国境(一線)を越えて、そこから利益を得てるのさ。

Keep on stuntin' on these niggas, make 'em sick to they stomach, man (I can't stop it)
こいつらに見せつけ続けて、吐き気がするほど嫉妬させてやるよ、なぁ(止められねえんだ)。

Y'all don't understand, fish so fresh that you could taste the sand
お前らには分からねえよ、砂の味がするほど新鮮な魚を食ってる俺の生活がな。

Yeah, we gettin' lost but we know who we am (True story)
ああ、俺たちは迷子になってるが、自分が何者かは分かってる(実話だぜ)。
※アルバムタイトル『CALL ME IF YOU GET LOST』に掛けた表現。「地理的には迷子(世界中を飛び回っている)だが、アイデンティティは確立している」という矜持。

Bada-bada-bada, somethin'-somethin'-somethin'
バダ・バダ・バダ、なんちゃらかんちゃら。

Treat that last part like you niggas ain't sayin' nothin'
お前らが何も言ってないのと同じように、この最後のパートも適当にあしらってやるよ。

[Break: DJ Drama, Tyler, The Creator & Lil Wayne]
(Hot wind)
(熱い風が)

Yeah, haha
イェー、ハハ。

You see these excursions right here?
ここでの小旅行を見てるか?

Just too lavish to post on the 'Gram (Gangsta Grillz)
インスタに載せるには豪華すぎるんだよ(ギャングスタ・グリルズ)。

Uh (Tunechi)
アー(トゥンチ)。

[Verse 2: Lil Wayne]
Excuse me, pardon me, the wind, it blow so hard at me
失礼、ちょっとごめんよ。風が俺に激しく吹きつけてくる。

Like mother nature arguing about some baby father beef
まるで大自然が、赤ん坊の父親とのイザコザで口論してるみたいにな。

And I'm stuck in the middle of the sandwich like slaughter meat
俺は屠殺された肉みたいに、サンドイッチの真ん中に挟まれて身動きが取れねえ。

Got my middle fingers to the cameras that's recording me
俺を撮ってるカメラどもには中指を立ててやるよ。

From y'all to me, brrt, stop callin' me unless you're ordering
お前らから俺へ、ブルルッ。注文がある時以外は電話してくんな。
※brrt=電話の着信音の擬音。

I'm on the beach, I got my feet out, and I stay on my feet
ビーチにいて、足を投げ出してる。それでも俺はしっかり自分の足で立ってるぜ。
※リラックスして足を伸ばしている(feet out)状態と、ラッパーとして自立して生き残っている(stay on my feet)状態のワードプレイ。

The corner beat, I'm on a deep route, just throw the ball to me
コーナーのディフェンスを出し抜いて、ディープなルートにいる。俺にボールを投げろよ。
※アメリカンフットボールのメタファー。コーナーバックを打ち破り、ロングパスを受け取る準備ができている(=どんなビートでも完璧に乗りこなす)というアピール。

Thought all this lean would have me senile, I guess they see now
リーンの飲みすぎで俺がボケちまったと思ってただろ、今なら奴らも分かったはずだぜ。
※Lil Wayneのドラッグ依存(咳止めシロップ)による衰えを指摘していたヘイターたちに対する強烈なアンサー。これほどキレのあるラップができることを見せつけている。

Let's touch down, catch a beat-down like I catch touchdowns
タッチダウンを決めようぜ。俺がタッチダウンをキャッチするように、お前らはビートダウン(叩きのめされる)を食らうのさ。

I fuck 'round and slow the beat down and take the drums out
遊び半分でビートを遅くして、ドラムを抜き取ってやる。

And speed up my flow, I'm so greedy, I'ma eat my own flow
そして俺のフロウを加速させる。俺は強欲だから、自分のフロウすら食っちまうぜ。

And I'm in need of a flow, might eat me a rapper and I might as well eat me a ho (Oh)
フロウが足りねえな。ラッパーでも食って、ついでにビッチも食っちまうか(オー)。

I'm hot as hell when the weather is freezin', as cold as the devil and demon and ghost
凍えるような天気でも俺は地獄のように熱い。そして悪魔や悪霊、ゴーストのように冷酷さ。
※Lil Wayne特有の対義語を用いたライム。hot(熱い/イケてる)とcold(冷たい/冷酷・かっこいい)を掛けている。

I'ma get even and even, get even some more, it's too late to even get low, baow
借りは返すぜ、まだまだ返してやる。今さら身を隠したってもう遅えよ、バウ。

Wolf Gang, Wolf Gang, that's what I need you to know, Mula, Weezy the G.O.A.T.
Wolf Gang、Wolf Gang、これだけは知っておけ。Mula、Weezyこそが史上最高(G.O.A.T.)だってな。
※Wolf Gang=Tylerのクルー(Odd Future Wolf Gang Kill Them All)。Mula=Young Money(Lil Wayneのレーベル)のスローガン。Weezy=Lil Wayneの愛称。

The wind beneath my wings, Desert Eagle underneath my coat
俺の翼の下には風が吹き、コートの下にはデザートイーグル(大型拳銃)を隠し持ってる。

Yeah, yeah, yeah, yeah, Mula (Bitch)
イェー、イェー、イェー、イェー、Mula(ビッチ)。

[Outro: DJ Drama]
(Hot wind)
(熱い風が)

(All aboard, nigga)
(全員乗船しろ)

You see
ほらな。

We just over here admirin' the view of the mountains from the lake
俺たちはただここで、湖から山の景色を眺めて楽しんでるだけさ。

Of course
もちろんだ。

Y'all know it's Wolf Haley, man, stop fuckin' playin'
これがウルフ・ヘイリーだってこと、お前ら分かってんだろ。ふざけるのはやめな。

 

CALL ME IF YOU GET LOST

CALL ME IF YOU GET LOST

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