Artist: Mike WiLL Made-It & SahBabii
Album: R3SET
Song Title: TIM3
概要
Mike WiLL Made-Itのプロジェクト『R3SET』に収録された本楽曲は、アトランタ出身のユニークなラッパーSahBabiiをフィーチャーしたバウンシーなトラップ・バンガーだ。楽曲は大きく二部構成となっており、前半(Part I)ではSahBabiiらしいアニメやポップカルチャーの引用を交えながら、ストリートの冷酷さや敵に対する暴力性をコミカルかつ容赦なく描いている。後半(Part II)に突入するとムードが切り替わり、彼がアンダードッグ(負け犬)から這い上がり、ついに自らの時代(Time)を掴み取ったという力強い宣言へと展開する。Mike WiLL Made-Itの重厚なビートと、SahBabiiの浮遊感のあるフロウ、そして巧みなワードプレイが見事な相乗効果を生み出した一曲である。
和訳
[Part I]
[Intro]
Pr-pr-pr-premiere (Ear Drummers)
プ、プ、プ、プレミア(Ear Drummers)
※Mike WiLL Made-Itが主宰するレーベル名であり、シグネチャータグの一つ。
Wor-wor-world fuck-fuck-fucking pr-pr-pr-pr-premiere (Mike WiLL Made-It)
ワールド・ファッキン・プレミア(Mike WiLL Made-It)
World fucking premiere
ワールド・ファッキン・プレミアだぜ
[Chorus]
I'm rocking out like Ozzy Ozbourne
俺はオジー・オズボーンみたいにロックに暴れ回るぜ
※イギリスの伝説的ヘヴィメタルバンド、Black SabbathのボーカルであるOzzy Osbourneのこと。彼の狂気じみたパフォーマンスや破天荒なライフスタイルに、自身の暴れっぷりを重ねている。
I'ma shoot my shot even if I got a Hi-Point
ハイポイントしか持ってなくても、俺は必ず引き金を引くぜ
※「Hi-Point」は安価で低品質なことで知られる米国の銃器メーカー。貧弱な武器しか手元になくても、怯まずに戦う(あるいはチャンスを掴むために行動する)というハングリー精神の表れ。
Created-player-ass nigga, need to buy some MyPoints
クリエイト選手みてえな薄っぺらい野郎、マイポイントでも買ってろよ
※「Created-player」は『NBA 2K』などのビデオゲームでユーザーが作成した架空のキャラクターのこと。実体やストリートのバックグラウンドを持たないフェイクな人間を揶揄している。「MyPoints」はゲーム内の課金通貨やリワードを指し、金でステータスを買う偽物をバカにしている。
Bitch nigga doin' bitch shit, provin' my point
ビッチな野郎がビッチな真似をして、俺の言った通りだって証明してやがる
I don't expect shit from nobody, I'ma grind for it
誰にも何も期待しちゃいねえ、俺は自力で這い上がるんだ
Oh, you wanna play today, guess what? I got time for it
おっと、今日はお遊び(抗争)したいってか? 言っとくが、俺にはそのための時間(Time)があるぜ
※相手がビーフを仕掛けてくるなら、いつでも相手になってやるという余裕の挑発。タイトルの「TIM3」にも掛かっている。
On a nigga neck, they found his ass without a spinal cord
あいつの首をかっ切って、脊髄がねえ状態で発見させてやるよ
※「On a nigga neck」は常に相手にプレッシャーをかけるという意味のスラング。そこから文字通り「首を物理的に破壊する」という残酷な描写へ繋げている。
Dig your partner up and then display him like a dinosaur
お前のダチを墓から掘り起こして、恐竜の化石みたいに展示してやるよ
※敵の死者を冒涜する強烈なディス。博物館の骨格標本のように見せ物にしてやるという、SahBabii特有のダークなユーモア。
[Verse]
Stop, drop, and roll in this bitch, I'm on fire
ストップ、ドロップ、アンド・ロールだ、俺は今燃え盛ってるぜ
※「Stop, drop, and roll(止まって、倒れて、転がる)」は、服に火がついた際の消火の基本動作。自身の勢い(on fire)が消火が必要なほど熱いことを示している。
Say he took somethin' from me, polygraph him, he a liar
あいつが俺から何かを奪っただと? 嘘発見器にかけろ、あいつは嘘つきだ
※「polygraph」はポリグラフ(嘘発見器)。敵の虚勢を一蹴している。
Turnt they hoes to paparazzi, photographin', we outside
あいつらの女たちをパパラッチに変えちまった、俺らが外を歩けば写真の嵐だ
Wrote my name on her pussy, autograph between hеr thighs
彼女の股間に俺の名前を書いた、太ももの間にサインしてやったのさ
Nigga say he got beef, I'm like, "Do it come with friеs?"
「ビーフ(抗争)がある」って言うから、「ポテトもついてくるか?」って返してやったよ
※「beef」を「ストリートの抗争」の意味から、「ハンバーガーのパティ(肉)」の意味にすり替えた古典的かつコミカルなワードプレイ。
I'm not James, I can't bond with these hoes, they be spies
俺はジェームズじゃねえ、女たちと絆(ボンド)を結ぶ気はねえ、あいつらはスパイだからな
※映画『007』の主人公「James Bond」と「bond(絆を結ぶ)」を掛けた言葉遊び。女たちが敵に情報を漏らすスパイであることを警戒している。
She got good tongue, but the bitch a snake, she disguised
彼女の舌技は最高だが、あのビッチは蛇だ、正体を隠してやがる
※オーラルセックスが上手いこと(good tongue)と、裏切り者(snake)の二枚舌を掛けている。
All my niggas, they gon' slide, they gon' ride, we gon' rise
俺のダチは全員、襲撃に出るし、一緒に乗り込む、そして俺らは上に昇り詰めるんだ
※「slide」と「ride」は共に車で敵の陣地に乗り込み、銃撃(ドライブバイ)を行うことを意味するスラング。
Always outnumbered, always the underdog
いつも数では負けてたし、俺は常にアンダードッグ(負け犬)だった
Niggas tried to jump me, had to get the guns involved
野郎どもが俺を袋叩きにしようとしたから、銃を持ち出すしかなかったんだ
※「jump」は複数人で一人を奇襲して殴り倒すこと。
Respect earned, nigga, I'm standin' firm, nigga
リスペクトは勝ち取ったものだ、俺は揺るがず立ってるぜ
I ain't never ran, pull up on smoke like Worm, nigga
逃げたことなんて一度もねえ、ワームみたいに煙(スモーク)の中に突っ込んでいくぜ
※「smoke」は銃撃戦や厄介事のこと。「Worm」はNBAの伝説的リバウンダー、デニス・ロッドマンの愛称。彼がどんなルーズボールや乱闘にも恐れず飛び込んだ姿勢に自身を例えている。
[Chorus]
I'm rocking out like Ozzy Ozbourne
俺はオジー・オズボーンみたいにロックに暴れ回るぜ
I'ma shoot my shot even if I got a Hi-Point
ハイポイントしか持ってなくても、俺は必ず引き金を引くぜ
Created-player-ass nigga, need to buy some MyPoints
クリエイト選手みてえな薄っぺらい野郎、マイポイントでも買ってろよ
Bitch nigga doin' bitch shit, provin' my point
ビッチな野郎がビッチな真似をして、俺の言った通りだって証明してやがる
I don't expect shit from nobody, I'ma grind for it
誰にも何も期待しちゃいねえ、俺は自力で這い上がるんだ
Oh, you wanna play today, guess what? I got time for it
おっと、今日はお遊びしたいってか? 言っとくが、俺にはそのための時間があるぜ
On a nigga neck, they found his ass without a spinal cord
あいつの首をかっ切って、脊髄がねえ状態で発見させてやるよ
Dig your partner up and then display him like a dinosaur
お前のダチを墓から掘り起こして、恐竜の化石みたいに展示してやるよ
[Part II]
[Intro]
Wor-wor-world fuck-fuck-fucking pr-pr-pr-pr-premiere
ワールド・ファッキン・プレミアだ
Got a thirty on my seat, huh (It's, it's, it's, it's)
助手席に30連マガジンを置いてるぜ
It's my time
俺の時間が来たんだ
[Chorus]
It's my time, I've been waiting too long
ついに俺の時代だ、長すぎるくらい待ったぜ
Can't no nigga tell me shit, I got this shit on my own
誰にも文句は言わせねえ、俺は自分の力でここまで来たんだ
Chopsticks on all my brothers, we make egg foo young
兄弟全員がチョップスティックを持ってる、エッグフーヤンを作ってやるよ
※「Chopsticks」は拡張マガジンを装着したアサルトライフルのスラング(形状が箸に似ているため)。中華系アメリカ料理の「Egg foo young(芙蓉蟹)」を掛けて、敵を蜂の巣にして料理してやるという比喩。
Dog shit, no kitty litter, bought my mama a home
ドッグシット(大金)を稼ぎ、猫のトイレ砂なんかじゃねえ、お袋に家を買ってやったぜ
※「Dog shit」は足の踏み場もないほどの大金を示すスラング。「kitty litter(猫のトイレ砂)」は取るに足らない小銭や貧しい状況を対比させる表現。
Clown-ass nigga, ain't no bitch had ever told me she gone
ピエロみたいな野郎ども、俺から去っていくなんて言ったビッチは一人もいねえよ
Can't jump no fence, stay on my side, they right but totally wrong
フェンスは飛び越えられねえ、俺の側にいろ、奴らは正しいフリをして完全に間違ってやがる
※敵陣(フェンスの反対側)に寝返るなという仲間への警告。
At the top, nigga, don't ask what floor we on
俺らは頂上にいるんだ、今何階にいるかなんて聞くんじゃねえ
When something feelin' off, niggas already know where we goin'
何かがおかしいと感じた時、俺らがどこへ向かってるか、お前らももう分かってるはずだ
※トラブルの気配がすれば、すぐさま銃を持って報復に向かうというストリートの行動原則。
[Verse]
I'm in London, makin' bread, pockets filled with scones
俺はロンドンでパン(金)を稼いでる、ポケットはスコーンでパンパンだぜ
※「bread」はお金のスラング。イギリスに滞在していることと掛けて、イギリスの焼き菓子「スコーン」に大金を見立てているワードプレイ。
Eighty-pointers, old school, he got killed with stones
80ポインターのダイヤ、オールドスクールなやり方で、あいつは石で殺されたんだ
※「Eighty-pointers」はダイヤモンドのカラット(重さ・大きさ)の単位。ストリートではダイヤモンドを「stones(石)」と呼ぶため、宝石を見せびらかして強盗に殺されたことと、古代の「石打ちの刑」を掛けている。
Nicknamed his bitch "Soul Food," she like neck bones
あいつのビッチのあだ名は「ソウルフード」、首の骨(ネックボーン)が好きらしいな
※「Soul Food」は米国南部の黒人伝統料理。豚の首の骨(neck bones)を煮込む料理があるが、「neck」には「オーラルセックス」の意味があり、フェラチオ好きの女性を料理名で揶揄している。
I got partners doin' life, havin' sex with phones
終身刑を食らってるダチがいる、刑務所の電話越しでセックスしてるんだ
※「doing life」は終身刑。直接会うことができず、テレフォンセックスしかできない受刑者の過酷な現実を描写している。
I'm a real-deal monster, somethin' like Al Capone
俺は本物のモンスターだ、アル・カポネみたいなもんだぜ
※禁酒法時代の悪名高いマフィアのボス、Al Caponeに自身を例え、絶対的な権力を誇示している。
It get real vicious, I'm a pit bull and a Labrador
マジで凶暴になるぜ、俺はピットブルであり、ラブラドールでもある
※敵に対しては凶暴な闘犬(ピットブル)のように振る舞い、仲間内では忠実な犬(ラブラドール・レトリバー)の両面を持っているという表現。
He a whole bitch, before he walk in, I'ma grab the door
あいつは完全なビッチだ、中に入る前に、俺がドアを閉め出してやる
I'm 'bout action, no talkin', you can have the floor
俺は行動あるのみ、口先だけじゃねえ、おしゃべりならお前に譲ってやるよ
※「have the floor」は発言権を得ること。自分は喋るより行動(暴力や結果)で示すという宣言。
[Chorus]
It's my time, I've been waiting too long
ついに俺の時代だ、長すぎるくらい待ったぜ
Can't no nigga tell me shit, I got this shit on my own
誰にも文句は言わせねえ、俺は自分の力でここまで来たんだ
Chopsticks on all my brothers, we make egg foo young
兄弟全員がチョップスティックを持ってる、エッグフーヤンを作ってやるよ
Dog shit, no kitty litter, bought my mama a home
ドッグシット(大金)を稼ぎ、猫のトイレ砂なんかじゃねえ、お袋に家を買ってやったぜ
Clown-ass nigga, ain't no bitch had ever told me she gone
ピエロみたいな野郎ども、俺から去っていくなんて言ったビッチは一人もいねえよ
Can't jump no fence, stay on my side, they right but totally wrong
フェンスは飛び越えられねえ、俺の側にいろ、奴らは正しいフリをして完全に間違ってやがる
At the top, nigga, don't ask what floor we on
俺らは頂上にいるんだ、今何階にいるかなんて聞くんじゃねえ
When something feelin' off, niggas already know where we goin'
何かがおかしいと感じた時、俺らがどこへ向かってるか、お前らももう分かってるはずだ
[Outro]
Ayy, Kim, reset that motherfucker
おいキム、あのクソったれをリセットしてくれ
※アルバムのタイトルである『R3SET』を回収するセリフ。「Kim」はおそらくスタジオエンジニアへの呼びかけ。
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