Artist: Kanye West
Album: The Life of Pablo
Song Title: Low Lights
概要
2016年にリリースされたカニエ・ウェストの7thアルバム『The Life of Pablo』において、中盤への入り口を飾る宗教的なスポークン・ワード・トラックである。本作はカニエ自身のラップは一切含まれず、R&B/ゴスペル歌手のケリー・プライスによる熱烈な「証言(テスティモニー)」によって構成されている。背景には1981年のゴスペル・クラシック、Kings of Tomorrowの「So Glad」をサンプリングした高揚感のあるハウス・ビートが流れ、罪を赦し、無条件の愛を与える神への感謝が語られる。次曲「Highlights」と対比的なタイトルを持ち、自身の世俗的な成功(ハイライト)を誇る前に、その基盤となる深い信仰心と謙虚な精神状態(ローライト)を提示する、アルバムの精神的支柱となる重要なインタールードだ。
和訳
[Spoken Word: Kelly Price]
You want me to give you a testimony about my life
私の人生についての証言を聞きたいって言うのね。
※「testimony(証言)」は、キリスト教の礼拝において、信者が自分の人生で神がいかに働いてくれたかを会衆の前で語る行為を指す。
And how good He's been to me
神が私に対して、いかに慈悲深くあってくれたかを。
※「He(彼)」は唯一神(God)を指す代名詞。
I don't know what to tell you about Him
神について、あなたに何を話せばいいのか分からないわ。
I love Him so much with all my heart and my soul
心と魂のすべてを捧げて、神を愛している。
With every bone in my body, I love Him so much
体の骨一本一本に至るまで、神を深く愛しているの。
Because He's done so much for me
だって、神は私のために多くのことをしてくださったから。
Every morning
毎朝。
Every day of my life
私の人生の毎日において。
I won't always be crying tears
いつまでも涙を流し続けるわけじゃないわ。
In the middle of the night, and I won't always have to wake up
真夜中に泣くことも、いつまでも一人で目覚める必要もなくなる。
By myself wondering how I'm gonna get through the day
「今日という日をどうやって乗り越えればいいの?」なんて悩みながら目覚めることは。
I won't always have to think about what I'm gonna do
何をすべきかなんて、ずっと考え続けなくていい。
And how I'm gonna, how I'm gonna make it
どうやって、どうやって成し遂げればいいかなんて。
How I'm gonna get there because He...
どうやって辿り着けばいいかなんて、だって神が……。
He's gonna be there for me
神が私のそばにいてくださるから。
Someday, the sky above will open up
いつか、頭上の空が大きく開くだろう。
And He will reach out His hand and guide me through
そして神が手を差し伸べ、私を導いてくださる。
Oh, yes, He will
ああ、そう、神はそうしてくださる。
I won't always be crying these tears
いつまでもこの涙を流し続けるわけじゃない。
I won't always be feeling so blue
いつまでもこんなに憂鬱(ブルー)な気分でいるわけじゃないわ。
Someday, He will open up the door for me
いつか、神が私のために扉を開いてくださる。
And call my name
そして私の名前を呼んでくださるの。
Someday, He will
いつか、神はそうしてくださる。
I don't know if anybody understands what that feels like
これがどんな感覚か、誰か分かってくれる人がいるかしら。
No matter what you've been through
あなたがどんな経験をしてきたとしても。
Or where you've been, He's always there
どんな場所にいたとしても、神はいつだってそこにいる。
With His arms open wide
その両腕を大きく広げて。
Accepting me
私を受け入れてくださる。
For who I am
ありのままの私を。
And I love Him so much
だから、神をこんなにも愛しているの。
I couldn't do it without Him, I wouldn't want to
神なしでは何もできなかった。神のいない人生なんて望まない。
Oh, I'm crying now
ああ、今、涙が溢れてきたわ。
Feels so good to be free
自由になれるって、なんて気持ちいいのかしら。
※宗教的な文脈での「free」は、罪の束縛や世俗的な苦しみからの解放を意味する。
To be accepted for who you are and loved no matter what
ありのままの自分を受け入れられ、どんなことがあっても愛されるということが。
※キリスト教の核心である「無条件の愛(アガペー)」への言及である。
Oh, Lord, thank You
ああ、主よ、感謝します。
You are the joy of my life
あなたこそが、私の人生の喜びです。
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