Artist: Dr. Dre (feat. The Lady of Rage & Jewell)
Album: The Chronic
Song Title: The Doctor’s Office (Skit)
概要
1992年の歴史的アルバム『The Chronic』に収録された、約1分強の短いインタールード(寸劇)である。The Lady of Rageがふてぶてしい受付嬢を、Jewellが苛立つ患者を演じ、診察室の奥から聴こえてくるDr. Dreの生々しい情事をコミカルかつ下世話に描いている。「Dr.(医者)」というDreのステージネームを直球のジョークに変換し、90年代のギャングスタ・ラップ・アルバムに不可欠であった「セックス・スキット」のフォーマットを踏襲している。アルバムのハードコアな緊張感を和らげつつ、西海岸ヒップホップ特有のエンターテインメント性を垣間見せるトラックだ。
和訳
[Skit: The Lady of Rage & Jewell]
With someone else's lover, lover / Back in bed again
誰かの恋人と、またベッドの中。
※背後で流れているR&B調のボーカル。不倫や浮気を暗示し、この後の展開の伏線となっている。
Yes, may I help you?
はい、どのようなご用件でしょうか?
Hello, I had a twelve o' clock appointment with Dr. Dre
こんにちは、12時にDr. Dreの診察予約をしていた者ですが。
Well, Dr. Dre is with another patient right now
ええと、Dr. Dreはただいま別の患者さんの「診察中」です。
Would you like to reschedule?
予約を取り直しますか?
Reschedule? Um, it must be a mistake
取り直す? あの、何かの間違いじゃないかしら。
I must see him, I had a twelve o'clock appointment
彼に診てもらわなきゃ困るの、私、12時の予約なんだから。
No, it's no mistake, look, Dr. Dre is with another patient
いいえ、間違いではありません。いいですか、Dr. Dreは他の患者さんを診ているんです。
Either you can wait or reschedule
お待ちになるか、予約を取り直すかのどちらかにしてください。
Look, I understand all of that, but
ねえ、言ってることはわかるけど、
No, apparently you don't understand
いいえ、明らかにわかっていらっしゃらないようですね。
You know I'm a working person and
私だって仕事の合間に来てるのよ、それに…
And I'm working too
私だって仕事中ですよ。
※The Lady of Rage演じる受付嬢の、ゲットー特有の強気でふてぶてしい態度が表現されている。
Just where is Dr. Dre? I need to see him
Dr. Dreはどこにいるの? 診てもらわなきゃならないのよ!
Well, open up the door and you'll see his big dick fucking somebody
じゃあ、そのドアを開けてみなさいよ。彼のデカいイチモツが誰かをヤってるのが見えるから。
[Skit: Dr. Dre]
You like that?
(Dr. Dre)これが好きか?
Like that?
こんな風にされるのがいいのか?
Yes, yes
(女性)ええ、ええ。
You like that?
これが好きか?
Give it to me
私にちょうだい。
I'ma give it to you
あぁ、くれてやるよ。
I'ma give it to you
くれてやるぜ。
Oh, oh, oh, oh, ooh, ooh
あぁ、あぁ、あぁ…。
Damn, you're good
クソッ、お前最高だな。
※「Doctor」という名前を逆手に取った露骨なセックス・スキット。The Notorious B.I.G.の『Ready to Die』など、90年代のヒップホップアルバムにおいて、こうした生々しいスキットを挿入することはアルバムにストリートのリアリティとユーモアをもたらす定番の手法であった。
