Artist: Dr. Dre (feat. Snoop Dogg & Jewell)
Album: The Chronic
Song Title: Fuck Wit Dre Day [And Everybody’s Celebratin’]
概要
1992年にリリースされたヒップホップ史に残る傑作アルバム『The Chronic』からの第2弾シングルであり、ウェストコースト・シーンの勢力図を完全に塗り替えた伝説的なディス・トラックである。Parliamentの『(Not Just) Knee Deep』などをサンプリングした重厚かつファンキーなG-Funkビートに乗せ、Dr. Dreはかつての盟友Eazy-EやRuthless Recordsの元マネージャーJerry Hellerに対し、契約問題に関する積年の怒りを爆発させている。さらにSnoop Doggのアイコニックなフロウを交え、西海岸を批判していた東海岸のTim Dogや、マイアミのUncle Luke(2 Live Crew)をも巻き込んで容赦なく攻撃した。Death Row Recordsの絶対的な力と、G-Funkサウンドの完成度を世に見せつけた、歴史的転換点となる一曲だ。
和訳
[Intro: Dr. Dre]
Hah, yeah
ハッ、あぁ。
Hell yeah
最高だぜ。
Hah, know what I'm sayin'?
ハッ、俺の言ってることが分かるか?
Yeah
あぁ。
[Verse 1: Dr. Dre]
Mister Busta, where the fuck you at?
ミスター・バスタ(雑魚野郎)、テメーはどこに隠れてやがる?
※「Busta」は偽物や腰抜けを意味するスラング。ここではかつての盟友であり、N.W.A.のリーダーだったEazy-Eを指している。
Can't scrap a lick, so I know you got your gat
喧嘩一つまともにできねえから、チャカ(銃)を持ち歩いてるんだろ。
※「gat」は銃(ガトリングガンに由来)のスラング。Eazy-Eがストリートでの素手での喧嘩に弱く、銃に頼る小柄な人物であることを揶揄している。
Your dick on hard from fuckin' your road dogs
ツアー仲間とヤって、股間を硬くしてやがる。
The hoods you threw up with, niggas you grew up with
一緒にフッドのサインを掲げた奴ら、共に育ったダチでさえも、
Don't even respect your ass
お前のことなんかリスペクトしちゃいねえよ。
That's why it's time for the doctor to check your ass, nigga
だからこそ、このドクター(Dr. Dre)がお前を診察(チェック)してやる時間だってことさ、ニガ。
Used to be my homie, used to be my ace
かつては俺のホーミーで、俺の一番の相棒だったのにな。
※N.W.A.時代、DreとEazy-Eがどれほど親密な関係(ace=親友、一番の仲間)だったかを振り返りつつ、現在の決定的対立を強調している。
Now I wanna slap the taste out your mouth
今じゃお前の口から味がしなくなるまでビンタしてやりてえ気分だぜ。
Make you bow down to the Row
Death Rowの前にひれ伏させてやるよ。
Fuckin' me, now I'm fuckin' you, lil' ho
俺をハメやがったな、今度はお前をハメてやるよ、チビのビッチが。
※Eazy-EとマネージャーのJerry Hellerによる不当な契約搾取に対するDreの怒りが込められている。「lil' ho」は身長が低かったEazy-Eに対する皮肉である。
Oh, don't think I forgot, let you slide
おい、俺が忘れて見逃してやるなんて思うなよ。
Let me ride, just another homicide
俺にドライブさせな、ただのもう一つの殺人事件(homicide)の始まりだ。
※Dr. Dreの同アルバム収録の名曲『Let Me Ride』のタイトルの伏線とも取れる表現。
Yeah, it's me so I'ma talk on
あぁ、俺様のお出ましだ、だから言わせてもらうぜ。
Stompin' on the easiest streets that you can walk on
お前が歩けるような一番ヌルい(easiest)ストリートを踏み荒らしてやる。
※「easiest」という言葉で意図的にEazy-Eの名前を捩っている。
So strap on your Compton hat, your locs
だからコンプトン・ハットを被って、サングラス(locs)をかけな。
※「locs」はギャングスタ・ラップのアイコンであるLocs(ローク)サングラスのこと。Eazy-Eのトレードマークでもある。
And watch your back 'cause you might get smoked, loc
背後には気をつけな、煙に巻かれる(殺される)かもしれねえぜ、相棒。
And pass the bud and stay low-key
ハッパ(bud)を回して、目立たず大人しくしてな。
B.G., 'cause you lost all your homie's love
B.G.(ベイビー・ギャングスタ)、お前はダチからの愛を全部失っちまったんだからな。
※O.G.(オリジナル・ギャングスタ)の対義語であるB.G.を使うことで、Eazy-Eを格下扱いし挑発している。
Now call it what you want to
今なら何とでも好きに呼べばいいさ。
You fucked with me, now it's a must that I fuck with you
俺に喧嘩を売ったんだ、だから俺もお前を潰すのが必然ってもんよ。
[Interlude: Dr. Dre]
You better raise up
とっとと立ち去りな。
Yeah, that's what the fuck I'm talkin' about
あぁ、俺が言ってんのはそういうことだ。
We have your motherfuckin' record company surrounded
お前らのクソったれなレコード会社(Ruthless Records)は完全に包囲したぜ。
Put down the candy and let the little boy go
そのキャンディを置いて、その小さな坊やを解放しろ。
You know what I'm sayin'? Punk motherfucker (We want Eazy)
俺の言ってることが分かるか? パンクなクソ野郎どもが。(俺たちはEazyを狙ってんだ)
※マネージャーのJerry Hellerに対して、Eazy-E(坊や)を甘い言葉(キャンディ)で操るのをやめろと警告しているようなドラマチックなスキット。
(We want Eazy, we want Eazy)
(Eazyを出せ、Eazyを出せ)
※P-Funkの名曲、Parliamentの『We Want the Funk』の有名なコーラスフレーズをパロディ化している。
[Verse 2: Snoop Dogg, Snoop Dogg & Dr. Dre]
Bow-wow-wow, yippy-yo, yippy-yay
バウ・ワウ・ワウ、イッピ・ヨー、イッピ・イェー。
※George Clintonの『Atomic Dog』をサンプリング・補作した、Snoop Doggの代名詞とも言えるアイコニックなフレーズ。G-Funkの根幹を成すP-Funkオマージュである。
Doggy Dogg's in the motherfuckin' house
Doggy Doggがこのクソヤバい場所に参上だ。
Bow-wow-wow, yippy-yo, yippy-yay
バウ・ワウ・ワウ、イッピ・ヨー、イッピ・イェー。
Death Row's in the motherfuckin' house
Death Rowがこの場所を乗っ取ったぜ。
Bow-wow-wow, yippy-yo, yippy-yay
バウ・ワウ・ワウ、イッピ・ヨー、イッピ・イェー。
The sounds of a dog brings me to another day
犬(Snoop Dogg)の鳴き声が、俺を新たな一日へと導くのさ。
Play with my bone, would you, Timmy?
俺の骨(イチモツ)で遊んでみねえか、ティミー?
※ここでターゲットがEazy-Eからブロンクス出身のラッパー、Tim Dogへと変わる。Tim Dogは西海岸全体を激しくディスした楽曲『Fuck Compton』をリリースしており、DreとSnoopの怒りを買っていた。
It seems like you're good for makin' jokes about your jimmy
お前はどうやら自分のジミー(ペニス)のジョークを飛ばすのが得意みたいだな。
Well, here's a jimmy joke about your mama that you might not like
じゃあ、お前が気に食わねえだろう、お前のママのジミー・ジョークを教えてやるよ。
I heard she was a 'Frisco dyke
彼女はサンフランシスコのレズビアン(dyke)だって聞いたぜ。
But fuck your mama, I'm talkin' about you and me
でもお前のママなんてどうでもいい、俺はお前と俺の話をしてんだ。
Toe to toe, Tim M-U-T
サシで勝負しようぜ、ティム・M-U-T(雑種犬)。
※「mutt(雑種犬)」をスペルアウトし、Snoop(自身を純血のドーベルマンとして表現することが多い)がTim Dogを見下している。
Your bark was loud but your bite wasn't vicious
お前の吠え声はデカかったが、噛みつきは全然獰猛じゃなかったな。
And them rhymes you were kickin' were quite bootylicious
それに、お前がキックしてたライムはかなりケツみたい(クソ)だったぜ。
※「bootylicious」は通常「魅力的なお尻」を意味するが、ここでは「booty(クソ、ダサい)」というネガティブなスラングから派生させて彼のラップスキルを酷評している。
You get with Doggy Dogg? "Oh, is he crazy?"
お前がDoggy Doggとやり合うって?「あぁ、あいつはイカれてるのか?」ってな。
With your mama and your daddy hollerin', "Baby"
お前のママとパパが「ベイビー」って泣き叫ぶことになるぜ。
So won't they let you know
だから奴らが教えてくれるはずさ。
That if you fuck with Dre, nigga, you're fuckin' wit Death Row
Dreに喧嘩を売るってことは、ニガ、Death Row全体に喧嘩を売るってことだとな。
And I ain't even swangin' them thangs
俺は銃(thangs)を振り回すことすらしてねえ。
I'm hollerin' 187 with my dick in your mouth, biatch
お前の口に俺のイチモツを突っ込んだまま、187(殺人)を叫んでるだけだ、ビッチ。
※「187」はカリフォルニア州刑法の殺人コード。ストリートの暴力性を象徴する数字である。
[Interlude: RBX]
Yeah, nigga, Compton and Long Beach together on this motherfucker
あぁ、ニガ、コンプトン(Dre)とロングビーチ(Snoop)がタッグを組んだんだぜ、このクソヤバい曲でな。
So you wanna pop that shit, get your motherfuckin' cranium cracked, nigga, step on up
戯言を抜かして、そのクソったれな頭蓋骨をカチ割られたいなら、ニガ、前へ出な。
Now, we ain't no motherfuckin' joke, so remember the name
俺たちはマジでお遊びじゃねえから、その名前を覚えとけ。
Mighty, mighty D-R
最強無敵のD-R(Death Row)をな。
Yeah, motherfucker (The shit done hit the fan)
あぁ、クソ野郎ども。(いよいよ最悪の事態になっちまったな)
※「The shit hit the fan」は「ウンコが扇風機に当たる=大惨事になる、取り返しがつかなくなる」というイディオム。
[Verse 3: Dr. Dre & Snoop Dogg]
Now understand this, my nigga Dre can't be touched
いいか、よく理解しな。俺のダチDreには誰も手出しできねえ。
Luke's bending over so Luke's gettin' fucked, buster
Lukeがケツを突き出してるから、Lukeは犯されるのさ、雑魚野郎。
※3人目のターゲット、マイアミのマイアミ・ベースの重鎮、2 Live CrewのリーダーであるLuther Campbell (Uncle Luke)。彼もまた西海岸やDreをディスしていたため、ここで強烈なリプライを受けている。
Must've thought I was sleazy
俺のことを尻軽だとでも思ったんだろうな。
Or thought I was a mark 'cause I used to hang with Eazy
それとも、かつてEazyと一緒にいたから、俺をカモ(mark)だとでも思ったか?
Animosity made you speak what you spoke (Yeah)
憎悪がお前にあんなことを言わせたんだな。(あぁ)
Ayo, Dre (What up?), chip this nigga off, loc
エイヨー、Dre(なんだ?)、このニガを削り取ってやれよ、相棒。
If it ain't another ho that I gots to fuck with
もし俺がヤらなきゃならねえ、ただのもう一人のビッチじゃないならな。
Gap teeth in your mouth, so my dick's gots to fit
お前の口にはすきっ歯があるから、俺のイチモツがすっぽり収まるはずだ。
※Lukeの身体的特徴である「すきっ歯(gap teeth)」を揶揄した強烈なセクシャル・ディス。
With my nuts on your tonsils
俺の金玉をお前の扁桃腺に乗せたまま、
While you're on stage rappin' at your wack-ass concert
お前がそのクソダサいコンサートのステージでラップしてる間にな。
And I'ma snatch your ass from the backside
そして俺はお前を後ろからかっ攫ってやる。
And show you how Death Row pull off that who-ride
Death Rowがどうやって襲撃(who-ride)をカマすか見せてやるよ。
※「who-ride」はドライブバイ・シューティングなどのギャングの襲撃を意味するスラング。
Now you might not understand me
お前には俺の言ってることが理解できねえかもな。
'Cause I'ma rob you in Compton and blast you in Miami
なぜなら、俺はコンプトンでお前を強盗して、マイアミでお前をブッ放すからだ。
Then we gon' creep to South Central
それから俺たちはサウス・セントラルへ忍び込む。
On a street knowledge mission as I steps in the temple
ストリートの知識(street knowledge)を広めるミッションの途中、こめかみ(temple)に足を踏み入れるように。
※「temple」は神殿という意味と、頭の「こめかみ」のダブルミーニング。銃口を突きつける動作を示唆している。
Spot him, got him, as I pulls out my strap
あいつを見つけた、捕らえた、俺が銃(strap)を抜くのと同時にな。
Got my chrome to the side of his White Sox hat
俺のクローム(銃)を、あいつのホワイトソックスの帽子の横に突きつけてやる。
※White Soxの黒いキャップは、Eazy-EやN.W.A.のメンバーが愛用していたアイコニックなアイテム。ここで再びメインターゲットであるEazy-Eに照準が戻る。
You tryna check my homie, you best check yourself
お前は俺のダチを試そうとしてるが、自分の身を案じた方がいいぜ。
'Cause when you diss Dre you diss yourself, motherfucker (Yeah, nigga)
Dreをディスるってことは、お前自身を破滅させるってことだ、クソ野郎。(あぁ、ニガ)
[Outro: Snoop Dogg & Jewell]
So I don't want no dilapidated, two-faced, pigeon-toed, bow-legged, cross-eyed son of a gun fuckin' with me
だから、ボロボロで、二枚舌で、内股で、ガニ股で、斜視のクソッタレ野郎には、俺に関わってほしくねえんだよ。
※Snoopによる怒涛の悪口。
Yeah, nine-deuce
あぁ、92年だ。
Dr. Dre droppin' chronic once again
Dr. Dreがまた極上のハッパ(chronic)を落とすぜ。
It don't stop
止まらねえよ。
Punishin' punk motherfuckers real quick-like
パンクなクソ野郎どもを、一瞬でぶっ潰してやる。
Compton style, nigga
コンプトン・スタイルだぜ、ニガ。
Doggy Dogg's in the motherfuckin' house
Doggy Doggがここにいるぜ。
Yeah, Long Beach is in the motherfuckin' house
あぁ、ロングビーチもここにいるぜ。
Yeah, yeah, straight up (Death Row is in the house, yeah)
あぁ、あぁ、マジでな。(Death Rowがここにいるぜ、あぁ)
Really, though
マジな話さ。
Breaking all them suckas off something real proper-like
あのクソ野郎ども全員を、超適切なやり方でぶちのめしてやる。
You know what I'm sayin'?
俺の言ってることが分かるか?
All them sucker-ass niggas can eat a fat dick
あのアホなニガどもは全員、ぶっといイチモツでもしゃぶってな。
Yeah, Eazy-E, Eazy-E, Eazy-E can eat a big fat dick
あぁ、Eazy-E、Eazy-E、Eazy-Eはデカくて太いイチモツでもしゃぶってろ。
Tim Dog can eat a big fat dick
Tim Dogもデカくて太いイチモツでもしゃぶってろ。
Luke can eat a fat dick
Lukeも太いイチモツでもしゃぶってろ。
Yeah
あぁ。
