Artist: Bad Bunny
Album: YHLQMDLG
Song Title: Pero Ya No
概要
2020年の歴史的アルバム『YHLQMDLG』に収録された、未練を完全に断ち切った男の清々しいほどの決別アンセムである。かつては相手に夢中だったが、今では「もう好きじゃない(Pero ya no)」と冷酷に突き放す。キャッチーでメロディアスなトラップビートに乗せ、J.Lo(ジェニファー・ロペス)やポケモン、Off-Whiteのスニーカーなど、ポップカルチャーとストリートファッションを巧みに引用したバッド・バニーらしいワードプレイが光る。過去の恋愛(トキシックな関係)に別れを告げ、現在の成功と自由を謳歌するミレニアル世代のリアルな感情が表現された一曲だ。
和訳
[Intro]
Yeh-yeh-yeh-yeh-yeh-yeh-yeh-yeh-eh
イェー、イェー、イェー、イェー、イェー、イェー、イェー、イェー、エ
¡Ju! Okey, ey, ey
フゥ! オーケイ、エイ、エイ
[Estribillo]
Ante' yo te quería, pero ya no
昔はお前のこと好きだったけど、今はもう違う
Tú me gustaba', pero ya no
お前のこと気に入ってたけど、今はもう違う
Yo estaba pa' ti, pero ya no
お前のために尽くしてたけど、今はもう違う
※estar pa' ti=「君の味方でいる」「君に夢中である」という意味のスラング。
Ey, pero ya no, ey, pero ya no
エイ、でも今はもう違うんだ、エイ、今はもう違う
Ante' yo te quería, pero ya no
昔はお前のこと好きだったけど、今はもう違う
Tú me gustaba', pero ya no
お前のこと気に入ってたけど、今はもう違う
Yo estaba pa' ti, pero ya no
お前のために尽くしてたけど、今はもう違う
Ey, pero ya no, ey, pero ya no (Ey, ey, ey, ey)
エイ、でも今はもう違うんだ、エイ、今はもう違う(エイ、エイ、エイ、エイ)
[Puente]
Conmigo ya no tiene' break, ey
俺とヨリを戻すチャンスなんて、もうお前にはないぜ、エイ
※no tener break=プエルトリコのスラングで「チャンスがない」「見込みがない」という意味。
Ya no quiero de tu amor fake, ey
お前のフェイク(偽物)な愛なんて、もういらねぇよ、エイ
Ya no estoy pa' ti, ya no estoy pa' ti
もうお前のための俺じゃない、もうお前のものじゃないんだ
Conmigo ya no tiene' break, ey
俺とヨリを戻すチャンスなんて、もうお前にはないぜ、エイ
Ya no quiero de tu amor fake, ey
お前のフェイク(偽物)な愛なんて、もういらねぇよ、エイ
Ya no estoy pa' ti, ya no estoy pa' ti
もうお前のための俺じゃない、もうお前のものじゃないんだ
[Verso]
Ahora en toa' las rede' me sigue'
今になって、あらゆるSNSで俺をフォローしてきてるな
Sorry, mami, no me hostigue'
悪いなマミ、俺に付きまとわないでくれよ
※hostigar=「しつこくする」「嫌がらせをする」。未練がましくSNSを監視してくる元恋人を冷たくあしらっている。
Pero como yo no se consigue
でも、俺みたいなイイ男は他じゃ手に入らないだろ
Tú fuera' mi J.Lo, yo tu Álex Rodrígue'
お前が俺の「J.Lo(ジェニファー・ロペス)」で、俺がお前の「アレックス・ロドリゲス」だった頃もあったのにな
※J.Loと元メジャーリーガーのA-Rodことアレックス・ロドリゲスは、当時のアメリカを代表する超ビッグカップル。かつては自分たちもあんな完璧なカップルだったと皮肉交じりに振り返っている。
Pero, ahora me gusta otra sicaria que vive por Bayamón
でも、今の俺はバヤモンに住んでる別のシカリア(ヤバい女)が気になってるんだ
※sicaria=直訳は「女殺し屋」だが、ストリートで「最高にイケてる危険な女」を指す。Bayamón=プエルトリコ北部の都市で、アーバンカルチャーが盛んなフッド(地元)感の強いエリア。
A mí ya no me cachas, yo no soy un Pokémon
俺のことはもう捕まえられないぜ、俺はポケモンじゃないからな
※cachar=英語の"catch"から来たスパングリッシュで「捕まえる」「理解する」。ポケモンの「ゲットする(Catch 'em all)」にかけているGeniusな言葉遊び。
Tengo a otra que me brinca hasta que se joda el camón
デカいベッドがぶっ壊れるまで俺の上で飛び跳ねてくれる、新しい女がいるんだよ
※camón=cama(ベッド)に拡大辞-onがついた言葉。特大のベッドのこと。
No quiero que me llore', no venga' con el dramón, no
俺の前で泣かないでくれ、大げさなドラマ(メロドラマ)は持ち込むなよ、ノー
Que ya no estamo' pa' los tiempo' de la high, ey
俺たちはもう高校生(ハイ・スクール)のガキじゃないんだからさ、エイ
※la high=la high schoolのスパングリッシュ。
Hace rato que te dije "bye"
お前にはとっくの昔に「バイバイ」って言っただろ
Gracias por el apoyo, baby, gracia' por los like'
応援ありがとなベイビー、SNSの「いいね」もありがとよ
※未練がましく「いいね」を押してくる元カノに対する究極の煽り。
Yo estoy con cinco cubana' y cuatro hookah en Mokai
俺は今、Mokaiで5本のキューバンチェーンをつけて、4台のフーカー(水タバコ)に囲まれてるぜ
※cubana=極太のゴールドチェーン(キューバンリンク)。Mokai=マイアミにある超高級ナイトクラブ「Mokai Lounge」。大成功して豪遊している姿を誇示している。
Me compré una Hayabusa y no te vo' a dar una ride
ハヤブサ(バイク)を買ったけど、お前を後ろに乗せてやる気はねぇよ
※Hayabusa=スズキの超大型・超高速モーターサイクル「GSX1300Rハヤブサ」。ラッパーの成功の象徴の一つ。
En verda' prefiero dárselo a tu mai'
マジな話、お前の母さんを乗せてやった方がマシだな
※tu mai'=tu madre(お前の母親)。相手を徹底的にコケにするストリート特有のパンチライン。
Contigo no me enfango, no vo' a manchar las Off-White
お前に関わって泥まみれになるのは御免だ、俺のOff-White(スニーカー)を汚したくないからな
※enfangarse=「泥にまみれる」「厄介事に巻き込まれる」。Off-White=ヴァージル・アブローが手掛けた高級ストリートブランド(特にNikeとのコラボスニーカー)。安っぽい女に関わって高価な靴を汚したくないという、スニーカーヘッズならではの痛烈なディス。
Si no te gusta, sorry, esa e' la que hay
気に入らないなら悪いな、でもそれが現実(今の俺のスタンス)なんだよ
※eso es lo que hay=「それが現実だ」「受け入れるしかない」というスペイン語圏の定番フレーズ。
[Estribillo]
Porque ante' yo te quería, pero ya no
だって昔はお前のこと好きだったけど、今はもう違うからさ
Tú me gustaba', pero ya no
お前のこと気に入ってたけど、今はもう違う
Yo estaba pa' ti, pero ya no
お前のために尽くしてたけど、今はもう違う
Ey, pero ya no, ey, pero ya no
エイ、でも今はもう違うんだ、エイ、今はもう違う
[Outro]
¡Acho, bro!
おい、マジかよ兄弟!
※Acho=プエルトリコのスラング「Muchacho」の略。驚きや呆れ、あるいは仲間への呼びかけとして日常的に使われる。
