Artist: Bad Bunny
Album: X 100PRE
Song Title: Solo de Mí
概要
バッド・バニーのデビューアルバム『X 100PRE』(2018年)に収録された、DV(ドメスティック・バイオレンス)や有害な人間関係(トキシック・リレーションシップ)からの解放を強烈に訴えかける社会的意義の深い一曲だ。前半は哀愁漂うバラード調で「俺は誰のものでもない」と所有欲を否定し、後半は一転して攻撃的なオールドスクール・レゲトンのビートへと急変する。この劇的なビートスイッチは、過去の束縛から解放され、クラブで自由に踊り狂う自己再生のプロセスを見事に表現している。ミュージックビデオでも女性への暴力を真っ向から批判しており、彼がラテン音楽界にはびこるマチズモ(男性優位主義)の破壊者であることを証明した重要作である。
和訳
[Coro]
No me vuelvas a decir "Bebé" (¡No!)
もう二度と俺を「ベイビー」なんて呼ぶな(ノー!)
Yo no soy tuyo ni de nadie, yo soy sólo de mí
俺はお前のものじゃないし、誰のものでもない。俺は俺だけのものだ
※DVや束縛を伴う有害な関係に対する完全な決別宣言。MVのメッセージと照らし合わせると、被害者が加害者に対して「私は誰の所有物でもない」と宣言するエンパワーメントの意味合いを持っている。
No me vuelvas a decir "Bebé" (Yeh, eh)
もう二度と俺を「ベイビー」なんて呼ぶな(イェー、エ)
Ya tú lo sabe' que yo no estoy ni un poquito pa' ti
お前のための時間なんて1ミリも残ってないって、もう分かってるだろ
※pa' ti=para ti(お前のために)の省略形。
No me vuelvas a decir "Bebé" (Uh, uh, uh)
もう二度と俺を「ベイビー」なんて呼ぶな(ウー、ウー、ウー)
Yo no soy tuyo ni de nadie, yo soy sólo de mí
俺はお前のものじゃないし、誰のものでもない。俺は俺だけのものだ
Y no me vuelvas a decir "Bebé" (¡Eh!)
だから二度と俺を「ベイビー」なんて呼ぶなよ(エ!)
Ya tú lo sabe' que yo no estoy ni un poquito pa' ti
お前のための時間なんて1ミリも残ってないって、もう分かってるだろ
Yeh-eh, yeh
イェー、エ、イェー
[Verso 1]
Lo nuestro ya se murió
俺たちの関係はもう死んだんだ
Lo siento si te dolió
傷つけたなら悪いな
No fui yo quien decidió
でも決めたのは俺じゃない
Fuiste tú que lo jodió
ぶち壊したのはお前の方だろ
Que en paz descanse lo de nosotro' (Wuh)
俺たちの過去に安らかな眠りを(ウォウ)
※Que en paz descanse (QEPD)=「R.I.P.(安らかに眠れ)」。関係の完全な終わりを葬式に例えている。
No me rompiste el corazón, ya yo lo tenía roto
お前が俺の心を砕いたわけじゃない、元々ぶっ壊れてたからな
Por eso, ni te amo, ni te odio
だから、お前を愛してもないし、憎んでもいない
Alzando botella' en tu velorio
お前の葬式でボトルを掲げて乾杯してやるよ
※velorio=通夜、葬儀。終わった関係への未練を完全に断ち切り、解放を祝う皮肉の効いたラインである。
Esta noche me amanezco
今夜は朝まで遊び明かすぜ
¿Que me quisiste? Te lo agradezco; ey
俺を愛してたって? そりゃありがとな、エイ
Pero no te pertenezco
でも俺はお前の所有物じゃねぇんだ
Hoy voy pa'l agua pa' ver qué pesco (Wuh)
今日は海に出て、何が釣れるか見てみるさ(ウォウ)
※「海に出て釣りをする」=クラブに繰り出して新しい出会いを探す、ナンパするというストリートの比喩表現。
Baby, tú ere' un atraso
ベイビー、お前はただの足手まといだ
※atraso=後退、遅れ。自分の人生の進行を妨げる存在として切り捨てている。
Pon lo que tú quiera' en Facebook que yo no te vo'a hacer caso
Facebookに好きなだけ書き込みな、俺は一切相手にしねぇから
Echa pa' allá, no me eche' el brazo
あっち行けよ、俺の肩に腕を回してくんな
[Coro]
Y no me vuelvas a decir "Bebé" (Uh, uh, uh)
もう二度と俺を「ベイビー」なんて呼ぶな(ウー、ウー、ウー)
Yo no soy tuyo ni de nadie, yo soy sólo de mí
俺はお前のものじゃないし、誰のものでもない。俺は俺だけのものだ
Y no me vuelvas a decir "Bebé" (Eh)
だから二度と俺を「ベイビー」なんて呼ぶなよ(エ)
Ya tú lo sabes que yo no estoy ni un poquito pa' ti
お前のための時間なんて1ミリも残ってないって、もう分かってるだろ
No me vuelvas a decir "Bebé" (Uh, uh, uh)
もう二度と俺を「ベイビー」なんて呼ぶな(ウー、ウー、ウー)
Yo no soy tuyo ni de nadie, yo soy sólo de mí
俺はお前のものじゃないし、誰のものでもない。俺は俺だけのものだ
No me vuelvas a decir "Bebé" (Eh)
もう二度と俺を「ベイビー」なんて呼ぶな(エ)
Ya tú lo sabes, que yo no estoy ni un poquito pa' ti
お前のための時間なんて1ミリも残ってないって、もう分かってるだろ
[Verso 2]
Yeh, a ti nadie te llamó, arranca pa'l carajo
イェー、誰も呼んでねぇよ、とっとと失せな
※arranca pa'l carajo=プエルトリコのスラングで「さっさと消えろ」「どこかへ行け」という強い拒絶。ここで曲調が哀愁トラップから激しいレゲトンへとスイッチし、悲しみから「ペレオ(激しいダンス)」による自己解放へとフェーズが移行する。
Hoy e' noche 'e travesura, hoy e' pata' abajo (Yeh)
今夜はイタズラの夜、アクセル全開で行くぜ(イェー)
※noche 'e travesura=プエルトリコのレゲトン・レジェンド、Héctor el Fatherのクラシック「Noche de Travesura」へのオマージュ。pata' abajo=アクセルをベタ踏みする、限界までハメを外すこと。
¿Quiere' vacilar? Te tengo un atajo (Wuh)
遊びたいのか? 近道(裏技)を用意してあるぜ(ウォウ)
※vacilar=パーティーで騒ぐ、楽しむ。
Son de recetario que un pana me trajo; yeh, yeh (Rrrah)
ダチが持ってきてくれた処方箋のヤツだ、イェー、イェー(ルルラー)
※処方薬(ザナックスなど)をパーティー・ドラッグとして使用していることを示唆している。
Yo nunca la dejo caer, ey (Eh)
俺は絶対にテンションを落とさないぜ、エイ(エ)
Dale, enrola pa' prender (Wuh)
ほら、火をつけるために(ジョイントを)巻けよ(ウォウ)
¿"Bebé" de qué cojone'? Eso fue ayer (Prr); ¡huh!
「ベイビー」だと? ふざけんな、そんなのは昨日の話だ(プルル)、フッ!
※qué cojone'=直訳は「何の睾丸だ?」だが、「ふざけるな」「図々しい」という意味で使われるスラング。
Sorry, te tocó perder (Jeje); ey
悪いな、お前の負けだ(ヘヘッ)、エイ
Me vio con otra y se mordió (¿Qué?)
俺が他の女といるのを見て、あいつブチギレてやがる(なんだって?)
※se mordió (morderse)=プエルトリコのスラングで「激しく嫉妬する」「怒り狂う」こと。直訳は「自分を噛む」。
Dime, mami, ¿qué te dio? (Wuh)
なあマミ、一体どうしちまったんだ?(ウォウ)
Me cago en la madre que te parió (Prr)
お前を産んだ母親もクソ食らえだ(プルル)
※Me cago en la madre que te parió=スペイン語圏における非常に攻撃的な罵倒表現。束縛してくる相手への激しい怒りを露わにしている。
Contigo yo no vuelvo ni pa' Dio'
神に誓って、お前とヨリを戻すことなんて絶対ねぇよ
Yo lo que quiero e' perreo
俺が求めてるのはペレオ(激しい腰振りダンス)だけだ
Yo no como mierda y meno' pa'l bellaqueo
俺はくだらねぇ真似はしねぇ、エロく踊る時なら尚更な
※no comer mierda=「クソを食わない」転じて「無駄なことはしない」「馬鹿な真似はしない」。bellaqueo=性的な興奮を伴うダンスや遊びのこと。
En bajita no me veo
テンション低くしてる俺なんて想像できねぇよ
La madre del que me joda el jangueo, eh
俺のパーティー(遊び)を邪魔する奴は、そいつの母親ごとクソ食らえだ、エ
[Outro]
Mira, puñeta, no me quiten el perreo
おい、ふざけんな、俺からペレオ(踊り)を奪うんじゃねぇ
※puñeta=プエルトリコで最もポピュラーな万能の罵倒語(英語のdamnやfuckに相当)。過去の束縛から逃れ、音楽とダンスで自由を謳歌しようとする究極の自己主張である。
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