Artist: SZA
Album: SOS
Song Title: Nobody Gets Me
概要
2022年の2ndアルバム『SOS』に収録された、アコースティックギターの弾き語りを基調とした切なく美しいバラードである。SZA本人の実体験に基づき、かつて婚約までした元恋人との破局に対する強烈な後悔と未練が赤裸々に歌われている。キャリアを優先して相手のプロポーズを蔑ろにしてしまった自己嫌悪や、別の男性と体を重ねながらも彼を思い浮かべてしまうという極めてパーソナルな痛みを吐露。「彼しか私を理解してくれない(Nobody gets me)」という究極の孤独と共依存が、脆くも力強いボーカルで表現されており、現代R&Bにおける最高峰の失恋アンセムとして高い評価を得た。
和訳
[Verse 1]
Took a long vacation
長い休暇を取って。
No make-up, just JAY-Z
メイクもせずに、ただジェイ・Zを聴いてたの。
You were balls-deep, now we beefin'
あなたは私と深く繋がってたのに、今じゃ険悪な関係になっちゃった。
※「balls-deep」は本来、性交時に男性器が深く挿入されている状態を指す露骨なスラングだが、ここでは「心身ともに深く結びついていた(完全にのめり込んでいた)」関係性の比喩として用いられている。「beefin'」は揉め事や喧嘩のこと。
Had me butt-naked at the MGM
MGMホテルで、私を素っ裸にして。
※「MGM」はラスベガスなどにある高級ホテル・カジノ。
So wasted, screamin', "Fuck that"
ベロベロに酔っ払って、「そんなのクソくらえ」って叫んでたよね。
Blurry now, but I meant it then
今となっては記憶も曖昧だけど、あの時は本気だったの。
Hurry now, baby, stick it in
ねえ早く、ベイビー、挿れてよ。
'Fore the memories get to kickin' in
思い出がよみがえってきて、辛くなっちゃう前にね。
※悲しい記憶や現実から目を背けるため、酔った勢いでのセックスに逃避しようとする自己破壊的な痛みが描かれている。
[Pre-Chorus]
It's too late, I don't wanna lose
もう遅すぎるってわかってるけど、失いたくないのよ。
[Chorus]
What's left of you
あなたの残骸(私に残されたもの)を。
How am I supposed to tell you
どうやってあなたに伝えればいいのかな。
I don't wanna see you with anyone but me?
「私以外の誰かと一緒にいるところなんて見たくない」って。
Nobody gets me like you
あなたみたいに私を理解してくれる人なんて、誰もいないの。
How am I supposed to let you go?
どうやってあなたを手放せばいいの?
Only like myself when I'm with you
あなたと一緒にいる時の自分しか、好きになれないのよ。
※相手からの承認がなければ自己肯定感を保てないという、重度の共依存と自尊心の欠如がストレートに表現された本作のハイライトである。
Nobody gets me, you do (Do)
誰も私のことなんてわかってくれない。あなた以外はね。
You do
あなただけなの。
Nobody gets me, you do (Do)
誰も私のことなんてわかってくれない。あなただけよ。
You do
あなただけ。
Nobody gets me, you do
誰もわかってくれない、あなた以外は。
You do
あなただけなの。
Nobody gets me, you do
誰も私のことなんてわかってくれないのよ。
[Verse 2]
Took me out to the ballet
私をバレエに連れて行ってくれたよね。
You proposеd, I went on the road
あなたはプロポーズしてくれたのに、私はツアー(仕事)に出ちゃった。
※SZAの実体験に基づく極めてパーソナルな告白。元婚約者のプロポーズよりも自身の音楽キャリア(go on the road)を優先してしまった過去の過ちを悔いている。
You was feelin' empty so you lеft me
あなたは虚しさを感じて、私の元から去っていった。
Now I'm stuck dealin' with a deadbeat
そして今の私は、クソみたいな男の相手をして身動きが取れないでいるの。
※「deadbeat」は怠け者、甲斐性のない男、ダメ男を指すスラング。かつての完璧な彼氏を失い、どうしようもない男たちと妥協して関係を持っている現状への嫌悪感。
If I'm real, I deserve less
正直に言うと、私なんてひどい目に遭って当然なんだよね。
If I was you, I wouldn't take me back
私があなただったとしても、私みたいな女と絶対によりを戻さないし。
※後悔の念が自己嫌悪へと変わり、自分には彼に愛される価値がないと突き放すような客観視だ。
I pretend when I'm with a man it's you
別の男といる時も、あなただと思い込んでるの。
[Pre-Chorus]
And I know that it's too late, I don't wanna lose
もう遅すぎるってわかってるけど、失いたくないのよ。
[Chorus]
What's left of you
あなたの残されたものを。
How am I supposed to tell you
どうやってあなたに伝えればいいのかな。
I don't wanna see you with anyone but me?
「私以外の誰かと一緒にいるところなんて見たくない」って。
Nobody gets me like you
あなたみたいに私を理解してくれる人なんて、誰もいないの。
How am I supposed to let you go?
どうやってあなたを手放せばいいの?
Only like myself when I'm with you
あなたと一緒にいる時の自分しか、好きになれないのよ。
Nobody gets me, you do (Do)
誰も私のことなんてわかってくれない。あなた以外はね。
You do
あなただけなの。
Nobody gets me, you do (Do)
誰も私のことなんてわかってくれない。あなただけよ。
You do
あなただけ。
Nobody gets me, you do (Do)
誰もわかってくれない、あなた以外は。
[Outro]
You do
あなただけなの。
Nobody gets me, you do (Do)
誰も私のことなんてわかってくれない。あなた以外はね。
Nobody gets me, you do
誰もわかってくれない、あなただけなのよ。
