Artist: The Weeknd
Album: Thursday
Song Title: The Birds Pt. 1
概要
2011年のミックステープ第2弾『Thursday』の中盤に配置された、マーチングバンドのような力強いスネアドラムのビートが印象的な一曲である。本作は、架空のヒロイン・ヴァレリー(あるいは彼を取り巻く女性たち)に対して「自分に恋をするな」と冷酷な警告を突きつける内容となっている。タイトルにもある「Bird(鳥)」は、ヒップホップのスラングで「尻軽な女」などを意味するが、ここではアベル自身が「特定の場所に留まらず、すぐに飛び去ってしまう無責任な男」であるというメタファーとしても機能している。愛という感情を完全に切り捨て、快楽と支配のみを追求する彼自身の絶対的な虚無感と、次に続く『The Birds Pt. 2』での悲劇的な結末を予感させる、ダークでシネマティックなR&Bの佳作だ。
和訳
[Intro]
Aye, oh yeah
(Aye, oh yeah)
[Verse 1]
Hope you see
分かってほしいんだけどさ
It won't mean a thing to me
俺にとって、そんなの何の意味もないんだ
I've been doing this too long
こんなこと、もう長くやりすぎちまったから
Baby girl, I've felt it all (Ooh)
ベイビーガール、俺はもう、あらゆる感情を味わい尽くしたんだ
So watch out
だから気をつけなよ
If you try to play your luck (Ooh)
もし運試しでもするつもりならね
Ain't nobody gonna care enough
君のことを、心から気にかけてくれる奴なんていないんだ
To catch you fall
君が落ちていくのを、受け止めてくれるほど優しい奴はね
※「fall」には「物理的に落ちる」ことと、「恋に落ちる(fall in love)」ことのダブルミーニングが含まれている。
[Chorus]
So don't you fall in love
だから、恋なんてしちゃダメだ
Don't make me make you fall in love
俺に、君を惚れさせないでくれ
Don't make me make you fall in love with a nigga like me
俺みたいな最低な男に、君を本気にさせないでくれよ
※「Don't make me make you〜(君を〜させるように、俺を仕向けるな)」。恋に落ちたのは君の自己責任であり、自分の魅力にあらがえない相手を見下しながら警告する、極めてエゴイスティックなフレーズである。
Nobody needs to fall in love
誰も、恋に落ちる必要なんてないんだ
I swear I'm just a bird
誓うよ、俺はただの「鳥」なんだから
Girl, I'm just another bird
なあ、俺もその辺にいる他の奴らと同じ、ただの鳥さ
※スラングでの「Bird」は通常、尻軽な女性や愚かな女性を指すが、ここではアベル自身が「一つの場所に留まらず、都合が悪くなればすぐに飛び去ってしまう無責任な男」であるという自嘲的なメタファーとして用いられている。
Don't make me make you fall in love with a nigga like me
俺みたいな最低な男に、君を本気にさせないでくれよ
Like me (Like me) (Oh)
俺みたいな奴にさ
[Verse 2]
Oh yeah
(Oh yeah)
You tried
君はやってみたんだろ
You tried to warn me
俺に「気をつけて」って、警告しようとしたよな
But, baby, I'm warning you
でもさ、ベイビー、俺の方から警告しておくよ
Girl, I'll show you
なあ、教えてあげるよ
This is no game
これは遊びじゃないんだって
You'll be falling to a point of no return
君はもう、引き返せないところまで落ちていくんだ
No return
二度と戻れはしないさ
※相手の忠告を跳ね除け、逆に「俺に深入りすれば破滅する」と冷酷に宣言している。彼のToxic(有害)な自己中心性が極まっているラインである。
[Chorus]
Don't you fall in love
だから、恋なんてしちゃダメだ
Don't make me make you fall in love
俺に、君を惚れさせないでくれ
Don't make me make you fall in love with a nigga like me
俺みたいな最低な男に、君を本気にさせないでくれよ
Nobody needs to fall in love
誰も、恋に落ちる必要なんてないんだ
'Cause I'm just a bird (Ah)
だって、俺はただの鳥なんだから
Girl, I'm just another bird (Woo)
なあ、俺もその辺にいる奴らと同じ、ただの鳥さ
Don't make me make you fall in love with a nigga like me
俺みたいな最低な男に、君を本気にさせないでくれよ
Nobody needs to fall in love
誰も、恋に落ちる必要なんてないんだ
[Bridge]
I know you're rolling hard with it, don't lie
君がこれに深くハマってるのは分かってる、嘘はつくなよ
※「rolling」はエクスタシー(MDMA)などでハイになることを指すスラングだが、ここでは彼とのToxicな関係そのもの(あるいは彼が与える快楽)に深く依存している状態を薬物の効き目に重ね合わせている。
I know it's got a hold on you
これが君を完全に支配してるってこともな
I know you're rolling with it
君がすっかり溺れてるって分かってるんだ
Baby, don't you lie, baby
ベイビー、嘘はつかないでくれよ
I know you're rolling hard with it, don't lie (La, la, la)
君が深くハマってるのは分かってる、嘘はつくなよ
I know it's got a hold of you (La, la, la, la)
これが君を完全に支配してるってこともな
I know you're rolling with it (La, la, la)
君がすっかり溺れてるって分かってるんだ
Baby, don't you lie, baby (La, la, la, la, la, la, la)
ベイビー、嘘はつかないでくれよ
[Outro]
So don't you fall in love
だから、恋なんてしちゃダメだ
Don't make me make you fall in love
俺に、君を惚れさせないでくれ
Don't make me make you fall in love with a nigga like me
俺みたいな最低な男に、君を本気にさせないでくれよ
Like me
俺みたいな奴にな
'Cause, girl, I'm just a bird
だって、俺はただの「鳥」なんだから
Girl, I'm just another bird
なあ、すぐに飛び去ってしまう、ただの鳥なんだよ
Don't make me make you fall in love with a nigga like me
俺みたいな最低な男に、君を本気にさせないでくれよ
Like me
俺みたいな奴にさ
