Artist: Tyler, The Creator
EP: Music Inspired by Illumination & Dr. Seuss’ The Grinch
Song Title: Big Bag
概要
本楽曲は、タイラー・ザ・クリエイターが2018年にリリースした3Dアニメ映画『グリンチ』にインスパイアされたホリデーEP『Music Inspired by Illumination & Dr. Seuss’ The Grinch』の収録曲である。クリスマスを嫌悪し、村中からプレゼントを盗み出す主人公・グリンチの視点と、タイラー自身の幼少期の記憶が巧みに重ね合わされている。シングルマザーに育てられ、サンタクロースの存在を信じていなかったリアルな原体験を歌い出しに配置しつつ、後半では「緑色の肌」を持つグリンチが「緑色の札束(プレゼント)」を大きな袋(Big Bag)に詰め込む強奪劇を、ヒップホップ的なボースティングへと見事に変換した一曲だ。
和訳
[Verse 1]
That's a goal
それがゴール(目標)だ。
Could you please tell me what you know about skippin' 24, 25
24日と25日(クリスマス)をすっぽかす気分について、お前が知ってることを教えてくれよ。
'Cause your mom was at her 9-to-5
だって、お前のオフクロは朝9時から夕方5時まで働きづめだったからな。
※タイラーの母親がクリスマスも働いていたため、一般的な家庭のように祝えなかったというリアルな過去の描写。
Still stacking up the dough
それでも必死に金(ドウ)を稼いでたんだ。
I was wrapping gifts age six with the paper bandanas
6歳の頃、俺はバンダナ柄の紙でプレゼントを包んでた。
Mom was always honest, I ain't never had a Santa Claus
オフクロはいつも正直だったから、俺にはサンタクロースなんて一度も来たことがなかったぜ。
She was my amigo like my buddies from Atlanta
オフクロは俺の「アミーゴ(相棒)」だった、アトランタから来た俺のダチみたいにな。
※アトランタ出身のラップグループ「Migos」とスペイン語の友達「amigo」を掛けたワードプレイ。
We was hopin' for a signal, too afraid to change the channel, yo
俺たちはシグナル(電波/兆し)を期待してた、チャンネルを変えるのが怖すぎたんだよ。
[Chorus]
Big bag, fill 'em up with the produce
デカい袋、そこに「ブツ」をパンパンに詰め込むんだ。
※produce=本来は農産物を指すが、ここではグリンチが盗み出す「クリスマスプレゼント」や、ヒップホップ的文脈における「札束」のメタファー。
Big bag, fill 'em up with the produce
デカい袋、そこにブツをパンパンに詰め込むんだ。
Big bag, fill 'em up with the produce
デカい袋、そこにブツをパンパンに詰め込むんだ。
Big bag, fill 'em up with the produce
デカい袋、そこにブツをパンパンに詰め込むんだ。
Big bag
デカい袋さ。
Run up the back, you runnin' to that
裏口から駆け上がる、お前はそこに向かって走る。
I run off the back, you runnin' to that
裏口から逃げ出す、お前はそこに向かって走る。
I run up the back, you runnin' to that
裏口から駆け上がる、お前はそこに向かって走る。
I run off the back, you runnin' to that
裏口から逃げ出す、お前はそこに向かって走る。
[Verse 2]
That's a big step, snow boots
そいつは大きな一歩だぜ、スノーブーツでな。
But it's hot in herre, '02
でもここはアツい(Hot in Herre)ぜ、2002年みたいにな。
※ネリー(Nelly)が2002年にリリースした大ヒット曲「Hot In Herre」の引用。グリンチが暖炉の煙突を通って家に侵入するため「暑い」ことと掛けている。
Big bag, fill 'em up with the produce
デカい袋、そこにブツをパンパンに詰め込むんだ。
Quick, fast, big Max with the big bag, I throw 'em
素早く、速く、デカい袋を持ったビッグ・マックス、俺はそいつを放り投げる。
※Max=映画『グリンチ』に登場する主人公の愛犬の名前。
You stay up, get cake up
お前らは起きてて、ケーキ(金)を稼ぐんだ。
For new gifts I take 'em
新しいプレゼントのために、俺がそいつらを奪い取ってやるよ。
You wake up like big mad (Where's my gifts?)
お前らが目を覚ましたらブチギレるだろうな(「俺のプレゼントはどこだ?」ってな)。
Roof to roof, I jump, I jump, I take, I take
屋根から屋根へ、俺は飛び移る、飛び移る、俺は奪い取る、奪い取る。
It feels the void, I want, I want (More)
それが心の隙間を埋めてくれるんだ。俺は欲しい、欲しいんだ(もっと)。
※グリンチが物を盗む理由が、自身の心の孤独(void)を埋めるためであるという切ない心理描写。
Way that I sneak in
俺の忍び込み方といったら、
I'm about as low as self-esteem when I creep in (Boy)
這い蹲る時は、自尊心と同じくらい「低く(low)」なるんだぜ(ボーイ)。
Don't make noise, my feet thin
音は立てない、俺の足は細いからな。
I'm looking for the paper, same color my green skin
俺は「紙(札束)」を探してるんだ、俺の緑色の肌と同じ色のやつをな。
※paper=ドル紙幣。グリンチの肌の色(緑)と、アメリカの紙幣の色(緑)を掛けたストリートなダブルミーニング。
Toys what is on the list
オモチャ、それがリストに載ってる標的だ。
When it comes to this, I'm too legit
このことに関しちゃ、俺はガチすぎる(too legit)からな。
Tell all them kids that he be the Grinch
ガキども全員に教えてやれ、あいつがグリンチだってな。
When they ask who has type of heart to do this
「こんなことするなんて、一体どんな心臓(ハート)をしてるんだ」って奴らが聞いてきたらさ。
※映画の原作において、グリンチの心臓は「普通の人より2回り小さい」という設定への言及。
[Chorus]
Big bag, fill 'em up with the produce
デカい袋、そこにブツをパンパンに詰め込むんだ。
Big bag, fill 'em up with the produce
デカい袋、そこにブツをパンパンに詰め込むんだ。
Big bag, fill 'em up with the produce
デカい袋、そこにブツをパンパンに詰め込むんだ。
Big bag, fill 'em up with the produce
デカい袋、そこにブツをパンパンに詰め込むんだ。
Big bag
デカい袋さ。
It's me
俺のことだよ。
