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2SEATER - Tyler, The Creator (feat. Aaron Shaw, Samantha Nelson & Austin Anderson) 【和訳・解説】

Artist: Tyler, The Creator (feat. Aaron Shaw, Samantha Nelson & Austin Anderson)

Album: Cherry Bomb

Song Title: 2SEATER

概要

タイラー・ザ・クリエイターの4thアルバム『Cherry Bomb』(2015年)に収録された、約7分に及ぶ壮大な組曲である。前半の「2SEATER」では、彼が愛してやまないBMW(E92 M3)を乗り回す喜びと、富や名声を得たことによる成功のボースティングが、自身が指揮するストリングス(ハンス・ジマーのオーケストラスタジオで録音)とジャズフュージョン・サウンドに乗せて語られる。後半の「HAIR BLOWS」では、ドライブ中に助手席の女性の髪が風になびく様子を歌うメロウでロマンチックな展開へとシフトする。アウトロには、映画館(Moon Theatres)の前でタイラーと彼女を陰口でディスるヘイターたちのリアルなスキットが挿入され、彼の持つ美意識とストリートの生々しい現実が交差する名曲だ。

和訳

[Part I: 2SEATER]

[Intro]
Woo! (We) Yeah
ウー!(俺たちは)イェー。

Woo! Yeah
ウー! イェー。

[Chorus]
We can speed in my two-seater (Woo! Yeah)
俺の2シーター(スポーツカー)でスピードを出そうぜ(ウー! イェー)。

Girl, I got a two-seater
ガール、俺は2シーターを持ってるんだ。

Speed in my two-seater
俺の2シーターでスピードを出す。

In my two-seater
俺の2シーターでな。

[Verse 1]
About a hundred on Fax and it's easy to stop (Yeah)
フェアファックス通りを100マイルで飛ばしても、簡単に止まれるぜ(ああ)。
※Fax=ロサンゼルスのストリートブランドが立ち並ぶFairfax Avenue。

You see, my shit isn't stock
ほら、俺の車はストック(純正のまま)じゃねえからな。

I used to piss in a pot and now I piss on the walls
昔は壺(おまる)にションベンしてたが、今じゃ壁にションベンしてる。
※「have not a pot to piss in(ションベンする壺すらない=一文無し)」という慣用句と、今では大金持ちになって(あるいは有名になって豪邸の壁に)好き勝手やっているというボースティング。

But since I pissed off a cop, a couple tickets I have copped
でもサツを怒らせちまったから、違反チケットを何枚か切られちまったよ。

But I can pay for them all
まあ、俺は全部払えるけどな。

And by the model of my vehicle you know that I ball
俺の車のモデル(車種)を見りゃ、俺がボーリン(稼いでる)してるって分かるだろ。

E92, but '91 the year that Tyler was spawned
E92(BMW M3の型式)、でも91年はタイラーが産み落とされた年だ。

And if I crash, I'm owing wheels like I'm a Vaughn or a Vince, Tiptronic is stick
もしクラッシュしても、俺はヴォーンやヴィンスみたいに車輪を操れる。ティプトロニック(AT)かマニュアル(stick)か、

Or automatic, you pick, shit is static as shit (Yeah)
それかオートマチックか、君が選べよ。こいつはマジでスタティック(シャコタン/静か)だからな(イェー)。

Sure, my shit is AM, might get that X6 end
もちろん、俺の車はAM(アストンマーティン)だ。X6(BMW)のケツ(後部)も手に入れるかもな。

Don't follow exit him, might take a back street hidden
あいつの後をついて高速を降りるな、裏道に隠れるかもしれないぜ。

House got all sports cars like his garage is gym
あいつのガレージにはスポーツカーばかりだ、まるでジム(gym=スポーツをする場所)みたいにな。

Two sapphires on him neck next his precious gems
あいつの首には、大切な宝石の隣に2つのサファイアが輝いてる。

Not AMG, it's M, boy, I will eat him Benz
AMG(メルセデス)じゃねえ、M(BMW)だぜ、ボーイ。あいつのベンツなんて食い散らしてやる。

New engine, you got that old shit, your rims depends
新しいエンジンだ。お前は古い車に乗ってて、お前のリム(ホイール)は…まあ場合によるな。

Him got a warranty, don't care if him scratch him rims again
あいつには保証がついてるから、またリムを擦ったって気にしねえのさ。

[Chorus]
We can speed in my two-seater
俺の2シーターでスピードを出そうぜ。

Girl, I got a two-seater (Get up here, girl)
ガール、俺は2シーターを持ってるんだ(こっちに乗んな、ガール)。

Speed in my two-seater
俺の2シーターでスピードを出す。

In my two-seater (Ooh, yeah)
俺の2シーターでな(オォ、イェー)。

[Bridge]
(Woo! Yeah)
(ウー! イェー)

(Woo! Yeah)
(ウー! イェー)

Sit in my passenger seat
俺の助手席に座りな。

You tell me I got too much speed
君は「スピード出しすぎ」って言う。

And I should slow, I should slow down
「もっとゆっくり、スピードを落として」って。

But I can't 'cause you driving me wild
でもできないんだ、君が俺をワイルドに(夢中に)させるから。
※車の「drive」と「人を狂わせる(drive me wild)」のダブルミーニング。

Girl, I get a rush when we're speeding in my car (Woo!)
ガール、俺の車で飛ばしてる時、俺はラッシュ(興奮)を感じるんだ(ウー!)

And sometimes, it's too much
たまに、それが強すぎる時があるけど。

And you can feel the beat in my heart
そして君は、俺の心臓の鼓動(ビート)を感じられるはずだ。

Girl, I get a rush when we're speeding in my car (Woo!)
ガール、俺の車で飛ばしてる時、俺はラッシュを感じるんだ(ウー!)

And sometimes, it's too much
たまに、それが強すぎる時があるけど。

[Verse 2]
Yeah
イェー。

I know some dudes that would find you that carry rugers and shottas
俺は、お前を見つけ出してルガー(銃)やショットガンをぶっ放すような奴らを知ってるぜ。

And fucking shoot at your Honda, then fucking zoom out in Mazdas
お前のホンダを撃ち抜いて、マツダに乗ってズーム(逃走)していくような奴らをな。
※マツダのキャッチコピー「Zoom-Zoom」と逃げる音を掛けている。

Them GOLF boys is bad for you like the food at McDonald's
あのGOLFボーイズ(俺たち)は、マクドナルドの飯みたいにお前にとって「体に悪い」ぜ。

Boy, I'm a king and I ain't lyin', boy, hakuna matata
ボーイ、俺は王様(ライオン・キング)だ、嘘(ライイン)はついてねえよ、ボーイ、ハクナ・マタタ(心配ないさ)。
※映画『ライオン・キング』の「王」「ライオン(lying)」「ハクナ・マタタ」を掛けたワードプレイ。

Better watch for them hyenas, if you flex, then they swarm
あのハイエナどもには気をつけな。もしお前が見栄を張れば(フレックスすれば)、奴らは群がってくるぞ。

They cashing so many checks, they're calling him Tyler O-Comma
奴らは大量の小切手を換金してる。連中はあいつ(俺)のことを「タイラー・オーカンマ(O,Comma)」って呼ぶんだ。
※本名のOkonmaと、銀行口座の桁数を示すカンマ(,)を掛けた金持ちアピール。

I'm tryna ball like I was Domo O'Connor in '09
俺は2009年のドモ・オコナーみたいにボーリン(稼ぐ/バスケ)しようとしてる。
※タイラーの古い友人についての身内ネタ。

Or probably September...
それか、たぶん9月だったか…

Boy, I'm just rhyming these syllables, suck my genitals
ボーイ、俺はただシラブル(音節)で韻を踏んでるだけだ、俺の股間でもしゃぶってろ。

Album cover looking like the mascot of the timberwolves, skate park at Pemberton
アルバムのジャケット(『Wolf』のこと)はティンバーウルブズ(NBAチーム)のヤバいマスコットみたいだろ。ペンバートンのスケートパークさ。

Hoping that I ditched the chords and go pick up the pen again
俺が(プロデュースの)コードを捨てて、また(ラップの)ペンを握ることを望んでるんだろ。
※ラップよりもビートメイクに傾倒していたタイラーに対する、ファンからの不満への言及。

'Cause I killed the dark shit like I'm motherfucking Zimmerman
だって俺は、あのクソみたいなジマーマンみたいに「ダークなもの」を殺したからな。
※自警団員ジョージ・ジマーマンが黒人(dark)少年トレイボン・マーティンを射殺した痛ましい事件の不謹慎なジョークと、映画音楽の巨匠ハンス・ジマー(Zimmer)のスタジオで録音した(killed it)ことのダブルミーニング。

Turn around and lose pounds like I'm fucking Timbaland
振り返って、俺はクソみたいなティンバランドみたいにポンド(体重/金)を失う(落とす)のさ。
※大物プロデューサーTimbalandの激痩せ(lose pounds)と、イギリスの通貨(pounds)を掛けている。

By pounds, I mean in (beep)
ポンドってのは、(ピー)でのことだけどな。
※検閲音が入るが、文脈的にドラッグ(大麻)のポンド買いのことと思われる。

Give it 'til he cop brick like a wall with pig in it
豚(サツ)が埋まってる壁みたいに、あいつがレンガ(ブリック=大量のコカイン)を買うまで待ってな。

And money coming out the blue, like cops are changing fits or shit, I'm killin' it
そして金(ブルー)が思いがけないところから(out the blue)やってくる、まるでサツ(ブルーの制服)が着替えてるみたいにな。俺は最高にヤバいぜ。

Fuck!
クソッ!

[Verse 3]
Back when Left Brain had the hightop fade (Woo! Fade)
レフト・ブレインがハイトップ・フェード(髪型)だった頃に戻ろうぜ(ウー! フェード)。

And we would go skate on them concrete waves (Woo! Waves)
俺たちはあのコンクリートの波の上をスケートしに行ってた(ウー! ウェーブス)。

And now I switch gears to hear the cylinders pump
そして今、俺はギアを変えて、シリンダーが動く音を聞く。

The beat thump, don't get it twisted, boy, my board's in the trunk (Skate!)
ビートが鳴り響く。でも勘違いすんなよ、ボーイ。俺のスケボーはまだトランクの中に入ってるからな(スケート!)。
※高級車に乗るようになっても、スケーターとしての原点は忘れていないという宣言。

[Segue]
Can you roll my window up?
「車の窓を閉めてくれない?」
※ここから助手席の女性とのスキット。

The fuck you turn my music down for, man?
「なんだよ、なんで俺の音楽のボリューム下げたんだよ?」

Can you roll my window up?
「窓を閉めてって言ってるの」

Why? Damn!
「なんでだよ? クソッ!」

'Cause it's windy
「だって風が強いから」

But I love it when your hair...
「でも俺は、君の髪が…」
※ここから後半のメロウなパートへ移行する。

[Part II: HAIR BLOWS]

[Intro]
Blows, when it blows
なびくのが、君の髪が風になびくのが。

When your hair blows (When it blows)
君の髪が風になびく時(なびく時)。

Hanging out the sunroof
サンルーフから身を乗り出して、

I love it when your hair blows
君の髪が風になびくのが好きなんだ。

When it blows, when it blows
なびく時、なびく時。

Hanging out the sunroof
サンルーフから身を乗り出して、

I love it when your hair blows
君の髪が風になびくのが好きなんだ。

When it blows (When it blows)
なびく時(なびく時)。

When your hair blows
君の髪が風になびく時。

Hanging out the sunroof
サンルーフから身を乗り出して。

[Verse]
Listenin' to Mac DeMarco
マック・デマルコを聴きながら。
※タイラーと親交の深いカナダのインディー・ロック・アーティスト。

Hangin' out the roof window
サンルーフから身を乗り出す君。

Switch to third gear turbo
3速のターボにギアを切り替える。

Skrrtin' on these niggas
ニガどもを抜き去って(スカート音を立てて)、

Skrrtin' on these bitches
ビッチどもを抜き去っていく。

Listenin' to Mac DeMarco
マック・デマルコを聴きながら。

You're hangin' out the roof window
君はサンルーフから身を乗り出してる。

Switch to third gear turbo
3速のターボにギアを切り替える。

Skrrtin' on these niggas
ニガどもを抜き去って、

Skrrtin' on these bitches
ビッチどもを抜き去っていく。

[Bridge]
You can say you don't want to take that drive
君は「こんなドライブしたくない」って言うかもしれない。

But your hair, it blows
でも君の髪は、風になびいてる。

(It blows me away)
(それが俺を夢中にさせるんだ)

I know we'll have a good time
俺たちなら楽しい時間を過ごせるって分かってるさ。

You just gotta stop being scared
ただ怖がるのをやめればいいんだ。

Just roll
ただ転がろう(ドライブしよう)ぜ。

Just come and roll with me
ただ俺と一緒にドライブしてくれよ。

It's all good
すべて上手くいくからさ。

[Outro]
Yeah, man, what's good, man? You good? I've been—
「ああ、なあ、調子はどうだ? 元気か? 俺はずっと——」
※ここから場面が変わり、映画館の前でたむろする男たちのスキット。

I've been chilling, man, I've been doing some push-ups and shit For real?
「ずっとチルしてたぜ、腕立てとかやってたんだ。マジで?」

You know, fifty a day...
「ほら、1日50回とか…」

Oh, w-w-wait... is that that nigga, Tyler?
「おっと、ま、待てよ… あれ、あのニガ、タイラーじゃねえか?」

I think so
「たぶんな」

Bitch ass, nigga, here he come to me, man
「ビッチみたいなニガだ。お、こっちに来るぜ、おい」

Fuck this nigga, man, this— this nigga stink
「あんなニガ知るかよ。こいつ… このニガ臭えな」

Wait, be quiet, be quiet
「待て、静かにしろ、静かに」

'Ight
「分かったよ」

My nigga, T, man! What's good, man? You good?
「俺のダチ、T(タイラー)! 調子はどうだ、元気か?」
※タイラーが近づいてくると、態度を急変させて媚びへつらう。

Alright, I see you!
「いいじゃねえか、イケてるぜ!」

I'm good, man, I'm good, I'm good
(タイラー)「元気だぜ、元気だよ、調子いいよ」

Ayy, man, I see you with your little girl, she— she looks... okay
「おい、彼女連れかよ。彼女… まあ悪くない(ok)な」

Alright, y'all good, man, alright!
「いいじゃねえか、お前らお似合いだぜ、最高だ!」

Ayy, your feature don't start for another twenty minutes
「おい、お前らが観る映画(feature)、あと20分は始まらねえぞ」
※直前の曲「BLOW MY LOAD」のアウトロで語られていた「Moon Theatres」での映画上映に繋がっている。

So you can go get your shit up, I can get y'all some shit
「だから何か買ってくる時間はあるぜ、俺が何か買ってきてやってもいいぞ」

And I see you with your little jewels and shit too, man!
「それに、そのちょっとしたジュエリーもイカしてるな!」

Aw thanks, man, I'm trying, man, I'm just trying
(タイラー)「あぁ、ありがとう。まあ、努力してるからな、頑張ってるだけさ」

Yeah, man, let me know if you need anything
「ああ、何か必要なものがあったら言えよ」

I got you, just— you know... yeah
(タイラー)「分かった、ただ… そうだな… ああ」
※面倒くさそうに適当に返事をしているタイラー。

Alright, um... yeah, we'll probably walk around
(タイラー)「それじゃ、ええと… ああ、俺たちはたぶんそこら辺を歩いて、

And come back when the movie start or whenever
映画が始まる頃か、そのくらいに戻ってくるよ」

Ight, man, I'ma see you
「分かった、じゃあまたな」

Ight, my nigga... ight
(タイラー)「ああ、またな… ああ」

Fucking faggot, man! I swear to God!
「あのクソオカマ野郎! マジでムカつくぜ!」
※タイラーが去った途端、再び陰口を叩き始める。

Yeah
「ああ」

Haha, this nigga bitch weak too!
「ハハッ、あのニガのビッチも大したことねえな(弱い/ダサい)!」

Haha, yeah, she is
「ハハッ、ああ、そうだな」

Goddammit! I'd still fuck!
「クソが! まあ、それでも俺はヤるけどな!」

 

Cherry Bomb

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