Artist: The Weeknd
Album: House of Balloons
Song Title: Wicked Games
概要
2011年のデビュー・ミックステープ『House of Balloons』に収録され、ザ・ウィークエンドの名を世界に知らしめた初期の代表曲にして初のオフィシャルシングルである。アコースティックギターの物憂げな旋律と、重厚でダークなR&Bビートが融合したサウンドは、彼の原点となる「オルタナティブR&B」の完成形だ。歌詞では、故郷の恋人を捨てた罪悪感と孤独に苛まれる男が、ストリッパー(あるいは娼婦)に対して「嘘でもいいから愛していると言ってくれ」と懇願する姿が描かれている。名声や快楽では決して埋まらない深い虚無感と自己嫌悪が、モノクロームの陰鬱なミュージックビデオの世界観とも完璧にリンクした、切なくも退廃的な傑作である。
和訳
[Intro]
Woah, woah, ehh
(Woah, woah, ehh)
[Verse 1]
I left my girl back home
故郷に彼女を置いてきたんだ
I don't love her no more
もうあの子のことは愛してない
And she'll never fucking know that
それに、あの子がその事実を知ることは絶対にないさ
These fucking eyes that I'm staring at
俺が今見つめてる、この瞳の奥の真実もね
Let me see that ass
その腰のラインを見せてくれよ
Look at all this cash
この大金を見てみろ
And I emptied out my cards too
クレジットカードも全部空っぽにしてやったんだ
Now I'm fucking leaning on that
今はただ、その事実に寄りかかってるだけさ
※「leaning」は「寄りかかる、依存する」という意味に加え、コデイン入りシロップ(リーン)を摂取してハイになっている状態を指すダブルミーニングである。金と快楽、そしてドラッグに溺れることで、元の恋人を裏切った罪悪感から逃れようとする心理が描かれている。
[Pre-Chorus]
Bring your love, baby, I could bring my shame
君の愛を持ってきてよ、ベイビー。俺は自分の恥(罪悪感)を持っていくから
Bring the drugs, baby, I could bring my pain
クスリを持ってきてよ、ベイビー。俺は自分の痛みを持っていくから
I got my heart right here
俺の心は、ほら、ここにある
I got my scars right here
俺の傷跡だって、ちゃんとここにあるんだ
Bring the cups, baby, I could bring the drank
カップを持ってきてよ、ベイビー。俺は酒(ドラッグ)を持っていくから
※「drank」はパープル・ドランク(コデインとスプライトなどを混ぜたドラッグ)を指すストリート・スラング。互いの欠落した部分(愛、痛み、快楽、傷)を持ち寄り、空虚な関係を築こうとする退廃的な取引の提示である。
Bring your body, baby, I could bring you fame
君の身体を持ってきてよ、ベイビー。俺なら君に名声を与えられる
And that's my motherfucking words too
これは俺の、嘘偽りのない本心さ
Just let me motherfucking love you
だからただ、君を愛させてくれないか
[Chorus]
Listen, ma, I'll give you all I got
聞いてくれよ。俺の持ってるものは全部君にあげるから
Get me off of this, I need confidence in myself (Yeah, yeah, yeah, ohh, yeah)
この苦しみから救い出してくれ、俺には自分への自信が必要なんだ
※「Get me off of this」は「この憂鬱な状態から抜け出させてくれ」という悲痛な叫びであると同時に、ドラッグのバッドトリップからの生還、あるいは性的絶頂(get off)を求める多重ミーニングである。
Ohh, listen, ma, I'll give you all of me
聞いてくれよ。俺のすべてを君に捧げるから
Give me all of it, I need all of it to myself (Woah, woah)
君のすべてを俺にくれ、俺にはそのすべてが必要なんだ
So tell me you love me
だから、愛してるって言ってくれ
(Only for tonight, only for the night)
(今夜だけでいい、この夜だけでいいんだ)
Even though you don't love me (Ohh, ohh)
本当は俺のことなんて、愛してないとしても
Just tell me you love me
ただ、愛してるって言ってくれよ
(I'll give you what I need, I'll give you all of me) (Oh, oh, yeah)
(君が必要なものをあげる、俺のすべてを君に)
Even though you don't love me (Ohh, yeah, yeah, ohh, yeah, yeah)
本当は俺のことなんて、少しも愛してないとしても
[Verse 2]
Let me see you dance
君が踊るのを見せてくれ
I love to watch you dance
君が踊る姿を見るのが好きなんだ
Take you down another level
君をもう一つ下の次元へ連れて行ってあげるよ
And get you dancing with the Devil
そして、悪魔と一緒に踊らせてあげる
※「another level(別の次元)」はドラッグによる深いトリップ状態を示す。そして「dancing with the Devil(悪魔と踊る)」とは、彼自身(あるいは彼が象徴するダークな地下世界)と深く交わることを意味する。
Take a shot of this
これを一杯飲んでみな
But I'm warning you
でも、警告しておくけど
I'm on that shit that you can't smell, baby
俺がやってるクスリは、匂いなんてしないヤバい代物なんだぜ、ベイビー
※マリファナのような特有の匂い(smell)のするドラッグではなく、コカインや処方薬などの無臭かつハードなケミカル・ドラッグを常用していることを誇示(あるいは自嘲)している。
So, put down your perfume
だから、そんな香水なんて置いときなよ
※ドラッグの匂いを隠すための香水は必要ないという現実的な指摘と同時に、「俺の前で虚飾(香水)は必要ない、素の欲望を見せろ」という支配的なニュアンスが含まれている。
[Pre-Chorus]
Bring your love, baby, I could bring my shame
君の愛を持ってきてよ、ベイビー。俺は自分の恥(罪悪感)を持っていくから
Bring the drugs, baby, I could bring my pain
クスリを持ってきてよ、ベイビー。俺は自分の痛みを持っていくから
Oh, I got my heart right here
俺の心は、ほら、ここにある
Oh, I got my scars right here
俺の傷跡だって、ちゃんとここにあるんだ
Bring the cups, baby, I could bring the drank
カップを持ってきてよ、ベイビー。俺は酒(ドラッグ)を持っていくから
Bring your body, baby, I could bring you fame
君の身体を持ってきてよ、ベイビー。俺なら君に名声を与えられる
And that's my motherfucking words too, ayy
これは俺の、嘘偽りのない本心さ
So let me motherfucking love you
だからただ、君を愛させてくれないか
[Chorus]
Listen, ma, I'll give you all I got
聞いてくれよ。俺の持ってるものは全部君にあげるから
Get me off of this (off of this), I need confidence (confidence) in myself (Ooh, eh, ehh)
この苦しみから救い出してくれ、俺には自分への自信が必要なんだ
Listen, ma, I'll give you all of me (Ooh)
聞いてくれよ。俺のすべてを君に捧げるから
Give me all of it, I need all of it to myself (I need all of it)
君のすべてを俺にくれ、俺にはそのすべてが必要なんだ
So tell me you love me, yeah
だから、愛してるって言ってくれ
(Only for tonight, only for the night)
(今夜だけでいい、この夜だけでいいんだ)
Even though you don't love me (Ohh, ohh)
本当は俺のことなんて、愛してないとしても
Just tell me you love me
ただ、愛してるって言ってくれよ
(I'll give you what I need, I'll give you all of me)
(君が必要なものをあげる、俺のすべてを君に)
Even though you don't love me (Ohh, ohh)
本当は俺のことなんて、少しも愛してないとしても
Ohh
(Ohh)
![House Of Balloons (Original) [Explicit] House Of Balloons (Original) [Explicit]](https://m.media-amazon.com/images/I/51YvDS-uGAL._SL500_.jpg)