Artist: SZA
Album: Ctrl (Deluxe)
Song Title: Awkward
概要
2017年の歴史的名盤『CTRL』のリリース5周年を記念して2022年に発表されたデラックス版(『Ctrl (Deluxe)』)に収録された未発表曲である。長年の友人関係にあった相手と、好奇心や一時の感情から一線を越えてしまい、その結果として気まずく(Awkward)なってしまった後悔と未練を歌っている。「やっちまった」という自己嫌悪に陥りながらも、特別な繋がりを感じていた相手だからこそ「もう一度やりたい」「今まで通り触れ合いたい」と願う、SZA特有の自己矛盾とリアルな女性の心理がチルなビートに乗せて赤裸々に描かれた秀逸なR&Bトラックだ。
和訳
[Verse 1]
Time passing
時間が過ぎていく。
Time, time passing
時間が、ただ過ぎていく。
You wanted to know what the hype was all about
噂(ハイプ)が本当か、あなた知りたがってたよね。
※「hype」は世間の噂や前評判のこと。周囲から「あいつと寝たらヤバいらしいぜ」とそそのかされたか、あるいは二人の間にあった「もしヤッたらどうなるんだろう」という好奇心や期待感を指している。
So I came by
だから、ちょっと顔を出したの。
Then we fucked a little bit and I was out
それで少しだけヤッて、私はすぐに出た。
Did not say bye
「さよなら」も言わずにね。
※友達同士で一線を越えてしまった直後の、いたたまれなさや気まずさから逃げるように立ち去るリアルな情景描写。
[Chorus]
It was worth it (Ooh, it was)
でも、それだけの価値はあったよ(うん、あった)。
I would do it again (Hey)
もう一回だってヤッちゃうかも(ヘイ)。
I know you hurt me, but (Hey)
あなたに傷つけられたのはわかってる、でもね(ヘイ)。
This is more than a friendship
これって、ただの友情以上のものでしょ。
Now I made it awkward
あーあ、私が気まずく(Awkward)しちゃった。
※曲のタイトル。関係性を壊すまいと思っていたのに、自らの衝動で一線を越え、修復不可能な「気まずさ」を生み出してしまった自己嫌悪である。
Why did you let me do it?
なんで私にこんなことさせたの?
※自分が主導したにもかかわらず、相手に責任を押し付けてしまう理不尽な感情。恋愛における防衛本能とToxicな一面が垣間見える。
I made it, I make it awkward (Hey, hey)
私が、私が気まずくしちゃったんだよね(ヘイ、ヘイ)。
He wasn't ready for it (Hey, hey)
彼はまだ、そんな覚悟できてなかったのに(ヘイ、ヘイ)。
[Post-Chorus]
But can we still love on each other?
でも、まだお互いに愛し合ってもいいかな?
Can we still touch on each other?
まだお互いに触れ合ってもいい?
Can we still not judge each other?
これからも、お互いをジャッジしないでいられる?
※一線を越えて気まずくなった後でも、「今まで通りの居心地の良い関係」と「肉体関係」の両方の美味しいとこ取りを望む、身勝手でありながらも切実な本音だ。
You know, you know
わかるでしょ、ねえ。
I make it awkward
私が気まずくしちゃったの。
[Verse 2]
I cannot love evеrybody, but you isn't anybody
誰のことも愛せない私だけど、あなたはただの「誰か」じゃないのよ。
You look at me different, so I lеt you see my body
私を見る目が特別だったから、私のカラダを見せてあげたの。
(Body, body, body)
(カラダをね)
And now we don't speak at all
なのに今じゃ、全く口も利かない関係。
Now I regret it all
今はもう、全部後悔してる。
[Chorus]
Still, it was worth it
それでも、価値はあったって思ってる。
I would do it again
もう一回だってヤッちゃうかも。
I know you hurt me, but
あなたに傷つけられたのはわかってる、でもね。
It is just deeper than friendship
これってただの友情より、もっと深いものじゃない。
Now let's keep it awkward
ならさ、この「気まずいまま」でいようよ。
※後悔から一転して「気まずいままでいい」と開き直る展開。中途半端な友達に戻るくらいなら、このいびつな関係(Awkward)を維持しようとするSZAらしい着地点である。
I think we're ready for it, yeah, mmm
私たちなら、その準備できてると思うんだよね、うん。
Let's keep it awkward
このまま気まずくやっていこうよ。
I know I'm ready for it, you feel me?
私はもう覚悟できてるから。ねえ、わかる?
[Outro]
Can we still love on each other?
でも、まだお互いに愛し合ってもいいかな?
Can we still touch on each other?
まだお互いに触れ合ってもいい?
Can we still not judge each other?
これからも、お互いをジャッジしないでいられる?
