Artist: SZA (feat. Isaiah Rashad)
Album: Ctrl
Song Title: Pretty Little Birds
概要
歴史的名盤『CTRL』の終盤を飾る、TDEのレーベルメイトであるアイザイア・ラシャドをフィーチャーしたジャジーでメランコリックな楽曲だ。傷ついても何度でも蘇る「不死鳥(フェニックス)」や、窓ガラスにぶつかってしまう「小さな鳥」をメタファーとして用い、Toxicな恋愛や人生の挫折で傷つきながらも飛び続けようとする人間の脆さと強さを描いている。破滅に向かって墜落していく(spiral down)感覚すらも心地よいと錯覚してしまう共依存的な恋愛観と、それでも誰かを愛したいという痛切な願いが、浮遊感のあるサウンドと二人の内省的なボーカルの交換によって美しく表現されている。
和訳
[Verse 1: SZA]
You are but a phoenix among feathers
あなたはただの羽毛の寄せ集めじゃなくて、不死鳥なのよ。
※「phoenix(不死鳥)」は、灰の中から何度でも蘇る存在。傷ついても立ち直る力を持った相手(あるいは自分自身)への肯定と畏敬の念が込められている。
You're broken by the waves among the sea
海の波に飲まれて、ボロボロにされちゃってるけど。
They'll let you die, they'll let you wash away
周りはあなたを見殺しにして、洗い流そうとするわ。
But you swim as well as you fly
でも、あなたは飛ぶのと同じくらい、上手く泳げるじゃない。
※鳥でありながら海でも生き延びる適応力の高さ。どんな過酷な環境や困難な恋愛でも生き抜いてきたしぶとさを表現している。
[Chorus: SZA]
Pretty little bird, pretty little bird
可愛い小鳥ちゃん、可愛い小鳥ちゃん。
You've hit the window a few times (The window a few times)
何度か窓ガラスにぶつかっちゃったよね。(窓に何度か)
※鳥が透明な窓ガラスに気づかずに激突してしまう様子。見えない障害(社会の壁や恋愛の罠)に何度もぶつかって傷つく不器用な生き方を暗示している。
You're pretty little bird, pretty little bird
あなたは可愛い小鳥ちゃん、可愛い小鳥ちゃん。
You still ain't scared of no heights
それでもまだ、高いところを怖がってないんだね。
When the spiral down feels as good as the flight, oh
螺旋を描いて落ちていくのが、空を飛ぶのと同じくらい気持ちよく感じる時があるのよ。
※「spiral down」は墜落や破滅に向かうこと。Toxicな関係や自己破壊的な行動がもたらす危険な快感に依存している、SZAの生々しい心理描写だ。
When hating you feels good for the night
その夜は、あなたを憎むことすら気持ちよく感じちゃうし。
When the morning comes, I hope you're still mine
でも朝が来たら、あなたがまだ私のモノであってほしいって願うの。
[Post-Chorus: SZA]
When the morning comes
朝が来たら。
If the morning comes (I hope you're still mine)
もし朝が来たならね。(あなたがまだ私のモノだといいな)
When the morning comes
朝が来たら。
When the morning comes, I hope you're still mine (If the morning comes)
朝が来たら、まだあなたが私のモノであってほしい。(もし朝が来たならね)
When the morning comes
朝が来たら。
If the morning comes
もし朝が来たなら。
[Verse 2: SZA]
Told you I like gentle giants so you softened up
「優しい大男が好き」って言ったら、あなた丸くなってくれたよね。
And you been jackin', beanin', stalkin' just to get to me, love
私にたどり着くために、ジャックみたいに豆の木を登って(ストーカーして)くれたし。
※童話『ジャックと豆の木(Jack and the Beanstalk)』にかけた秀逸な言葉遊び。「stalking(忍び寄る、ストーキングする)」と「stalk(豆の木の茎)」を掛けており、相手の執着心をユーモラスに表現している。
I wanna be your golden goose, I wanna shave my legs for you
あなたの金のガチョウになりたいし、あなたのためにすね毛だって剃りたいの。
※前述の「ジャックと豆の木」に登場する「金の卵を産むガチョウ(相手に富や喜びをもたらす存在)」のメタファー。「Drew Barrymore」で「すね毛を剃らなくてごめん」と歌っていた彼女が、ここでは相手のために努力したいと願っている点に感情の変化が見られる。
I wanna take all of my hair down and let you lay in it
髪を全部下ろして、その中であなたを休ませてあげたい。
Spread all of my limbs out and let you lay in it
手足を全部広げて、あなたを包み込んであげたいの。
[Chorus: SZA]
Pretty little birds, pretty little birds (Pretty little birds)
可愛い小鳥たち、可愛い小鳥たち。(可愛い小鳥たち)
Do you mean every word? You mean every word? (Do you mean?)
言ったこと、全部本気なの? 全部本気?(本気なの?)
Pretty little girls, pretty little girls (Pretty, pretty, pretty, pretty, pretty, pretty)
可愛い女の子たち、可愛い女の子たち。(可愛い、可愛い…)
We hit the window a few times (The wall, the wall)
私たち、何度か窓ガラスにぶつかっちゃったよね。(壁に、壁にね)
[Post-Chorus: SZA]
Bah-da-dum-bah, but I can't stay
(バ・ダ・ダン・バ)でも、私ここにはいられない。
But I would lay
でも、横にはなるわ。
But I would (Ooh)
でも、私は…(あぁ)
I would
私は…
[Verse 3: Isaiah Rashad]
Lately, I feel like I'm robbin' myself
最近、自分自身から何かを奪い取ってるような気がするんだ。
Like I'm robbin' mines
自分の鉱山から略奪してるみたいに。
Diamond cerebral, peek into your cortex
ダイヤモンドみたいな脳みそ、お前の大脳皮質を覗き込む。
Be faithful and free and just play in your vortex
忠実で自由であれ、お前自身の渦(ボルテックス)の中で遊べばいい。
I see you, 'Lana, you fly by the pound (Pound)
見てるぜ、ラナ(SZA)。お前はポンド単位で飛んでいく(稼いでいく)。
※「'Lana」はSZAの本名ソラーナ(Solána)の愛称。アイザイア・ラシャドから、同じレーベルの仲間であり友人であるSZAへのエール。
Fly by the ounce (Ounce)
オンス単位で飛んでいくんだ。
Fly to the south
南へと飛んでいけ。
Don't mind them bitches that's cleanin' my house
俺の家を掃除してるビッチたちのことなんか気にするなよ。
Lord, you can see, Lord
神様、あなたには見えるでしょう。
You see them heights that they just can't afford
あいつらには到底手が届かないような高み(ハイツ)が。
I see them lights and you made for that shit
俺にはその光が見える。お前はあそこへ行くために生まれてきたんだ。
※SZAの才能を認め、彼女がさらなる高み(スターダム)へと飛躍することを確信している力強い言葉。
Fuck all that cryin', you pray for that shit, but
泣き言なんてクソ食らえだ、お前はずっとそれを祈ってきたんだからな、でもさ。
[Outro: SZA & Isaiah Rashad, SZA]
My wings don't spread like they used to
私の羽、昔みたいには広がらないの。
※過去の傷や挫折(窓ガラスにぶつかった経験)のせいで、以前のように無邪気に飛ぶ(挑戦する、愛する)ことができなくなっているという痛切な告白。
But I wanna fly with you
でも、あなたと一緒に飛びたい。
('Til we hit the heavens)
(天国にぶつかるまでね)
But my wings don't spread like they used to
私の羽、昔みたいには広がらないの。
But I wanna fly with you
でも、あなたと一緒に飛びたいのよ。
('Til we hit the heavens)
(天国にぶつかるまでね)
('Til we hit the heavens)
(天国にぶつかるまで)
(Thought I'd seen you, darling)
(あなたを見たような気がしたの、ダーリン)
