Artist: SZA (feat. Travis Scott)
Album: Ctrl
Song Title: Love Galore
概要
2017年の歴史的デビューアルバム『CTRL』に収録され、SZAを一躍スターダムに押し上げたメガヒットシングルである。客演にトラヴィス・スコットを迎え、夏の終わりの気怠い空気感の中で、未練と執着が渦巻くToxic(有毒)な男女の関係性を描いている。自分から関係を終わらせたつもりで強がりながらも、他の女がいる元恋人からの連絡に心揺さぶられてしまう女性のリアルな葛藤が、赤裸々なストリーム・オブ・コンシャスネス(意識の流れ)で綴られる。トロピカルで官能的なビートに乗せた二人の掛け合いは、現代R&Bにおける究極の「共依存アンセム」として絶大な支持を集めた。
和訳
[Part I]
[Intro: Travis Scott]
I need, I need
欲しい、欲しい…
I need, I need
どうしても必要なんだ…
I need, I need
欲しいよ…
I need, I need
必要なんだ…
I need, I need
欲しい…
[Chorus: SZA]
Love, love, love, love
愛、愛、愛…
Long as we got
私たちに愛がある限りは。
Love, love, love, oh
愛、愛、愛…
Long as we got
私たちにある限りはね。
[Verse 1: SZA & Travis Scott]
Done with these niggas, I don't love these niggas
あんな男たち、もうウンザリ。愛してなんかいないし。
I dust off these niggas, do it for fun
あいつらなんてホコリみたいに払いのけちゃう。ただの遊びよ。
※強がりと自己防衛の表れ。本当は傷ついているのに、あえて「遊びだった」「男なんてどうでもいい」と虚勢を張っている。
Don't take it personal
個人的に受け取らないでよね。
Personally, I'm surprised you called me after the things I said
私としては、あんなこと言ったのにあなたが電話してきたことにビックリしてるけど。
Skrrt-skrrt on niggas (Yeah), skrrt up on niggas (True)
男たちを置き去りにして(イェー)、車を急発進させるのよ(マジで)。
※「Skrrt」は車のタイヤが擦れる音を表すオノマトペから派生したヒップホップスラング。相手から逃げる、関係を断ち切るという行動のメタファーである。
Skrrt down, you actin' like me (Yeah)
スピードを落として。あなた、私みたいな態度とってるじゃない(イェー)。
Actin' like we wasn't more than a summer fling
ただの「ひと夏の恋(サマー・フリング)」以上の関係じゃなかった、みたいな顔してさ。
I said farewell, you took it well (True)
私から「さよなら」って言った時、あなたはあっさり受け入れたよね(マジで)。
Promise I won't cry over spilled milk (Ooh, no, I won't)
こぼれたミルクを嘆いて泣いたりしないって約束する。(ああ、絶対に泣かない)
※「cry over spilled milk(覆水盆に返らず)」ということわざ。終わったことを後悔しないと言い聞かせている。
Give me a paper towel, gimme another Valium
ペーパータオルを取ってよ、それからバリウム(抗不安薬)をもう一錠ちょうだい。
※泣かないと誓った直後に涙を拭くためのペーパータオルを要求し、精神安定剤(Valium)に頼るという強烈な矛盾。SZAの赤裸々で生々しい精神状態と感情の揺れ動きが見事に表現されている。
Give me another hour or two, hour with you
あと1時間か2時間ちょうだい、あなたと一緒にいる時間を。
Why you bother me when you know you don't want me? (Yeah)
私のこと本気じゃないくせに、なんでちょっかい出してくるの?(イェー)
Why you bother me when you know you got a woman? (Yeah)
他に女がいるくせに、なんで連絡してくるのよ?(イェー)
Why you hit me when you know you know better? (True)
ダメだってわかってるくせに、なんで連絡(Hit me)してくるの?(マジで)
Know you know better (True)
よくわかってるはずでしょ(マジで)。
Know your crew better than you do
あなたの仲間のことだって、あなた以上に知ってるんだから。
Call me, lookin' for ya (Yeah), I be lookin' for ya (Yeah)
電話してよ、あなたを探してるから(イェー)、ずっと探してるの(イェー)。
Got me lookin' forward to weekends
週末が待ち遠しくなっちゃうじゃない。
With you, baby, with you, baby
あなたと一緒に過ごす週末がね、ベイビー。
With you, baby (True), with you
あなたとね、ベイビー(マジで)、あなたと。
We do whatever we want, go wherever we want
私たちは好きなことをして、好きな場所に行く。
Love however we want, it don't matter (True)
好きなように愛し合うの、他はどうでもいい(マジで)。
You do whatever I want, get whatever I want
あなたは私の言う通りにして、私は欲しいものを手に入れる。
Get whatever I need, it's about
私に必要なものを手に入れるの、結局は…
[Chorus: SZA]
Love, love, love, love
愛、愛、愛…
Long as we got
私たちに愛がある限りは。
Love, love, love, oh
愛、愛、愛…
Long as we got
私たちにある限りはね。
[Verse 2: SZA & Travis Scott]
Should have never gave you my number, I did it with you
あなたに電話番号なんて教えなきゃよかった、結局ヤッちゃったし。
Should have never let you hit it, I split it with you
抱かせるべきじゃなかったのに、脚を開いちゃった。
※「hit it」は性行為、「split it」は股を開くことの露骨なスラング。後悔しつつも相手に流されてしまう自己嫌悪が描かれている。
I regret it, you gots a fetish
後悔してる。あなたにはフェティッシュ(執着)があるし。
You gots a problem, now it's a problem, oh, no
問題ありすぎなのよ。ほら、今だって問題になってるじゃない。最悪。
Skrrt-skrrt on bitches (Yeah)
ビッチたちなんて置き去りにしてやる(イェー)。
I don't know these bitches (Yeah)
そんな女たち、私の知ったこっちゃない(イェー)。
Dig dirt on bitches, do it for fun
あいつらの弱み(dirt)を探り出してやるの、ただの遊びでね。
Don't take it personal, baby
個人的に受け取らないでよ、ベイビー。
Love on my ladies, l-love to my ladies, uh (True)
私の女友達には愛を、愛を注ぐわ(マジで)。
Dated a few (Straight up)
何人かとデートもしたしね(マジで)。
[Verse 3: Travis Scott & SZA]
Why you bother me? Why you bother me? Why you bother me? (Why you bother me? Yeah)
なんでちょっかい出してくるんだ? なんで俺を悩ませる?(なんでだ? イェー)
Last time I checked, you were the one that left (The one)
記憶が正しければ、俺の元を去ったのはお前の方だろ。
Me in a wreck (Yeah), me in a mess (Yeah, yeah)
俺をボロボロにして(イェー)、めちゃくちゃにしてさ(イェー、イェー)。
You all I rep (Yeah), like my side I rep (Yeah)
お前が俺のすべて(レペゼン)だったのに。俺の地元を背負うのと同じくらいにさ(イェー)。
Yeah, that's that Mo City, that side that you can't come 'round at night, yeah (It's lit)
ああ、ミズーリ・シティ(Mo City)だよ。夜には近づけないような危険な場所さ(最高だぜ)。
※「Mo City」はトラヴィスの地元であるテキサス州ミズーリ・シティのこと。
You like to get me high, you don't want no one beside ya
俺をハイにさせるのが好きなくせに、自分の隣には誰も置きたがらない。
You like when I make fire, you say, "La Flame, keep makin' fire" (Ooh)
俺が火(ヤバい曲)を作るのが好きなんだろ。「ラ・フレイム、もっと火を作ってよ」って言うもんな。
※「La Flame(炎)」はトラヴィス・スコットの有名なニックネーム。音楽的な才能への称賛と性的なメタファーが混ざっている。
Let me cum inside ya, let me plant that seed inside ya (Ooh)
お前の中にイカせてくれよ、俺の種を植え付けさせてくれ。
Ass and titties, titties, only thing that stuck with, with me (With me)
ケツと胸、それだけが俺の頭から離れないんだ(離れない)。
※トラヴィス側の視点。相手の心ではなく肉体的な魅力にしか執着していない、男性側の身勝手でToxicな本音が露呈しており、SZAの葛藤との強烈なコントラストを生んでいる。
Only thing that was real, only thing I could feel, you feel me? (Yeah, feel me?)
それだけがリアルで、俺が感じられる唯一のモンだった。わかるか?(イェー、わかるか?)
So why you bother me, why you bother me? (With you, baby, with you, baby)
なら、なんで俺にちょっかい出してくるんだよ?(あなたと一緒に、ベイビー)
Tryna catch a P.O.V., yeah (With you)
P.O.V.(主観視点)のビデオでも撮りたいのかよ、イェー(あなたと一緒に)。
※「P.O.V.」はポルノ等でよく使われる主観映像のこと。体の関係の事しか考えていない様子が伺える。
[Chorus: SZA]
Love, love, love, love
愛、愛、愛…
Long as we got
私たちに愛がある限りは。
Love, love, love, oh
愛、愛、愛…
Long as we got
私たちにある限りはね。
[Part II]
[Verse: SZA]
(Love)
(愛)
I came to your city, lookin' for lovin' and licky
あなたの街まで来たのよ、愛と舐め合い(licky)を求めて。
'Cause you promised to put it down
だって、あなたが最高のセックス(put it down)をしてくれるって約束したから。
All up in your city, lookin' for you, uh
あなたの街のあちこちで、あなたを探してるの。
Searchin' for you, like, love
あなたを探してる、愛みたいに。
Only thing keepin' me from droppin' you right now
今すぐあなたを切り捨てないでいる唯一の理由はね。
Right now (Love)
今すぐにはね(愛があるから)。
Only thing keepin' me by your side
私があなたのそばにいる唯一の理由。
Only thing keepin' me by your side now
今、あなたのそばにいるたった一つの理由は…
[Outro: Norma Rowe]
But see, Solána, if you don't say somethin', speak up for yourself
でもね、ソラーナ。もしあなたが何も言わず、自分のために声を上げないなら。
※「Solána(ソラーナ)」はSZAの本名。SZAの祖母であるノーマ・ロウの残したボイスメッセージが挿入されている。
They think you stupid, you know what I'm sayin'?
周りの人はあなたのことをバカだって思うわよ。私の言ってること、わかる?
※Toxicな関係に流され、都合のいい女として扱われているSZAに対し、自分を大切にして自己主張しなさいという家族からの愛ある警告。アルバム『CTRL』全体を貫く重要なテーマである。
