Artist: Michael Jackson
Album: Got to Be There
Song Title: Wings of My Love
概要
1972年に発表されたマイケル・ジャクソンの記念すべきソロ・デビューアルバム『Got to Be There』に収録された壮大なバラードである。ジャクソン5の数々のヒット曲を生み出したモータウンの伝説的ソングライター・チーム「ザ・コーポレーション(ベリー・ゴーディ・Jr.、アルフォンソ・ミゼル、フレディー・ペレン、ディーク・リチャーズ)」がペンをとった。日常の苦難や孤独に打ちひしがれる相手に対し、自らの「愛の翼」で高く飛び立とうと語りかける温かいメッセージソングだ。当時13歳のマイケルが持つイノセントなボーイ・ソプラノと、モータウン特有の流麗なオーケストレーションが見事に融合しており、後年の「Earth Song」などにも通じる無償の愛や包容力をすでに感じさせる隠れた名曲である。
和訳
[Verse 1]
When this old world gets you down
この古臭くて冷たい世界に落ち込んでしまうとき
When your spirit's on the ground
心がすっかり地面にペチャンコになっちゃったとき
Just remember I will always be around
思い出してよ、僕がいつでもそばにいるってことを
Just climb on the wings of my love
ただ僕の愛の翼に乗るだけでいいんだ
I'll take you high on the wings of my love
僕の愛の翼で、君を高く連れて行ってあげるよ
※「wings of my love(愛の翼)」は、現実の重圧から解放する無償の愛と精神的サポートのメタファーである。13歳のマイケルの透き通った歌声が、言葉に説得力と天使のような神聖さをもたらしている。
[Verse 2]
When you're feeling all alone
自分は完全にひとりぼっちだって感じるとき
Like a child who's got no home
帰る家のない子供みたいにね
You know you've always got a place where you can go
君にはいつでも行ける場所があるって、わかってるよね?
Just climb on the wings of my love
僕の愛の翼に飛び乗ってよ
[Chorus]
Like a beach that knows no boundaries with all the trees
木々との境界線を持たない、どこまでも広がる浜辺みたいに
As it rushes to the seas, darling, we'll be just as free
波が海へと流れ込むように、ねぇ、僕たちも同じくらい自由になれるんだ
I'll lift your spirits high, our love will fly
僕が君の心を高く持ち上げるよ、僕たちの愛は空を飛ぶんだ
We'll have heaven, blue skies, and forever sunshine
天国のような青空と、永遠の太陽の光を手に入れるんだ
※「heaven, blue skies, and forever sunshine」という情景描写は、モータウンのポップスらしい多幸感に満ちている。現実の束縛から解放された理想郷を力強く提示している。
[Verse 3]
'Til you break those ties that bind
君を縛り付けているしがらみを断ち切るその日まで
'Til the day you're really mine
君が本当の意味で僕のものになるその日まで
※「ties that bind(縛り付ける絆/しがらみ)」からの解放を歌っている。子供の歌うラブソングの枠を超え、精神的な自立や抑圧からの解放という深いテーマが垣間見える。
Anytime you want to leave your world behind
君が自分のいる世界を置いて逃げ出したくなったときはいつでも
Just climb on the wings of my love
僕の愛の翼に乗るだけでいいんだ
[Bridge]
Do-doo-doo-do-doo
ドゥ・ドゥ・ドゥ・ドゥ・ドゥ
Do-doo-do-doo
ドゥ・ドゥ・ドゥ・ドゥ
Doo-do-doo-do-doo-do
ドゥ・ドゥ・ドゥ・ドゥ・ドゥ・ドゥ
[Chorus]
Oh, I'll lift your spirits high, our love will fly
あぁ、僕が君の心を高く持ち上げるよ、僕たちの愛は空を飛ぶんだ
We'll have heaven, blue skies, and forever sunshine
天国のような青空と、永遠の太陽の光を手に入れるんだ
[Verse 4]
We've got rainbows yet to find
僕たちには、まだ見つけてない虹があるんだ
And we'll find them all in time
そのうち全部見つけられるよ
Girl, I know, someday, we'll even touch the sky
ねぇ、わかってるんだ、いつか僕たちは空にだって手が届くって
Just climb on the wings of my love
僕の愛の翼に乗るだけでいいんだ
[Outro]
(Anytime) Anytime you want to leave your world behind
(いつでも)君が自分のいる世界を置いて逃げ出したくなったときはいつでも
I'll take you high on the wings of my love
僕の愛の翼で、君を高く連れて行ってあげる
(Take my hand) Just take my hand and together, we'll touch the sky
(手を取って)ただ僕の手を取ってよ、そうすれば一緒に空に手が届くから
※バックコーラスとの掛け合いの中でフェイクを交えるマイケルのボーカルは、後半に進むにつれてゴスペルのような高揚感を帯びていく。初期の荒削りながらも真っ直ぐなソウル表現が堪能できる。
Just climb on the wings of my love
僕の愛の翼に飛び乗ってよ
(Just remember) Just remember I will always be around
(思い出して)思い出してよ、僕がいつでもそばにいるってことを
I'll take you high on the wings of my love
僕の愛の翼で、君を高く連れて行ってあげるよ
