Artist: Tyler, The Creator
Album: Wolf
Song Title: Awkward
概要
本楽曲は、タイラー・ザ・クリエイターの3rdアルバム『Wolf』(2013年)に収録された、甘酸っぱくも不器用な青春の恋を描いたラブソングだ。前作『Goblin』収録の「Her」で描かれた片思いの延長線上にあるような内容で、16歳の時の初デートの思い出、初めてのキス(リップ・ロック)による気まずさと高揚感、そして最終的にすれ違ってしまうほろ苦い結末が綴られている。彼特有の荒々しいペルソナとは対照的に、純粋で等身大なティーンエイジャーの不安や繊細さが浮き彫りになっており、アウトロでは盟友フランク・オーシャン(ノンクレジット)が甘いコーラスを添えている。タイラーのメロディアスなプロデュース能力が光る一曲である。
和訳
[Verse 1: Tyler, The Creator]
I was sixteen when we first laid eyes
俺たちが初めて目を合わせた時、俺は16歳だった。
Scrawny little fucker, yeah, I was that guy
ガリガリのちっぽけなクソガキ、ああ、俺はそんな奴だったよ。
※scrawny=痩せこけた、ガリガリの。
And you was down for the weekend, I was down for the greetings
君は週末を楽しみにしてて、俺は挨拶するだけで精一杯だった。
And you eyes the same color shit that Jasper be chiefing
君の瞳は、ジャスパーが吸いまくってるアレと同じ色をしてた。
※Jasper be chiefing=Odd Futureのメンバーであるジャスパーが吸う(chiefing)大麻のこと。つまり彼女の瞳が美しい「グリーン」であることを、ストリートライクな比喩で表現している。
Couple freckles on your noses, roses made you blush
鼻にはそばかすがいくつかあって、バラみたいに頬を赤らめてた。
Gentleman, I was, like I wasn't tryna fuck
俺はジェントルマンだったよ、ヤろうとガツガツしてるわけじゃないって感じでさ。
But it was my first official date so I was stuck, like
でも公式な初デートだったから、ガチガチに固まっちまって。
It was past curfew, and we was at the Grove
門限は過ぎてて、俺たちは「ザ・グローブ」にいた。
※the Grove=ロサンゼルスにある有名な大型野外ショッピングモール。地元のティーンエイジャーたちの定番のデートスポットである。
And it was raining, and I had to be home
雨が降ってて、俺は家に帰らなきゃならなかった。
And then you grab my hand, talking about tryna get home safe or something
そしたら君が俺の手を握って、「気をつけて帰ってね」みたいなことを言ったんだ。
All I remember was your motherfucking face
俺が覚えてるのは、君のとびきり可愛い顔だけさ。
[Hook: Tyler, The Creator]
I play in your hair as you rub on my ears
君が俺の耳を撫でる間、俺は君の髪をいじる。
Then we awkwardly stare until our lips locked
そして気まずく見つめ合って、ついに唇が重なるんだ。
※awkwardly=曲のタイトルにもなっている「気まずく」「不器用に」という意味。初々しい緊張感や照れを表している。
Then we awkwardly stared because our lips locked
唇を重ねたから、俺たちは気まずく見つめ合った。
Now it's awkward in here because our lips locked
唇を重ねたせいで、ここには気まずい空気が流れてる。
Feels like I'm floating in air
宙に浮いてるみたいな気分だ。
Can't believe that this dare turned into a reality when our lips locked
唇が重なった時、この無謀な挑戦が現実になったなんて信じられなかったよ。
Man, this feels like a dream because our lips locked
なぁ、唇を重ねたから、まるで夢を見てるみたいだ。
You officially put my feelings inside a Ziploc bag
君は公式に、俺の気持ちをジップロックの中に閉じ込めたんだ。
※Ziploc bag=感情を新鮮なまま保存する、または完全に密封されて逃げられなくなった(惚れ込んだ)状態を示す秀逸なメタファー。
[Verse 2: Tyler, The Creator]
You gotta a nigga sprung, whenever I'm holding your hand and
君は俺を完全に夢中にさせた。君の手を握って、
※sprung=完全に惚れ込んでいる、メロメロになっている状態を指すスラング。
Making eye contact, I feel like the damn man
目を合わせるたびに、俺は自分がすげえ男になった気分になる。
'Cause even though I am and get round of applauses
だって、俺がステージで大喝采を浴びるような存在だとしても、
I'm insecure and start to think that I do not stand chance
実は自信がなくて、「俺には勝ち目がないんじゃないか」って考え始めちまうからな。
But, moments, wish that I can own it or lease it or clone it
でも、この瞬間を、所有するか、借りるか、クローンを作りたいって願うんだ。
'Cause holding your fingertips is golden
だって、君の指先を握るのは黄金(最高)だからさ。
I fucking love you, now treat my palms like a bowling ball and
君をクソ愛してる。俺の手のひらをボウリングの球みたいに扱って、
Grip and keep holding on, girl
指を絡めて、ずっと強く握っていてくれよ、ガール。
※ボウリングの球の穴に指を入れる動作と、恋人繋ぎ(指を絡めて手を繋ぐ)を掛けたタイラー特有のユニークな愛情表現。
[Hook: Tyler, The Creator]
As you rub on my ears
君が俺の耳を撫でながら。
Then we awkwardly stare until our lips locked
気まずく見つめ合って、ついに唇が重なる。
Then we awkwardly stared because our lips locked
唇を重ねたから、俺たちは気まずく見つめ合った。
Now it's awkward in here because our lips locked
唇を重ねたせいで、ここには気まずい空気が流れてる。
Feels like I'm floating in air
宙に浮いてるみたいな気分だ。
'Can't believe that this dare turned into a reality when our lips locked
唇が重なった時、この無謀な挑戦が現実になったなんて信じられないよ。
Man, this feels like a dream because our lips locked
なぁ、唇を重ねたから、まるで夢を見てるみたいだ。
You officially put my feelings inside a Ziploc bag
君は公式に、俺の気持ちをジップロックの中に閉じ込めたんだ。
You got a nigga-
君は俺を完全に—
[Verse 3: Tyler, The Creator]
Wait
待てよ。
Don't think this is going to work
これが上手くいくなんて思うなよ。
Things got complicated and a couple feelings got hurt
物事は複雑になって、いくつか感情が傷ついちまった。
I haven't talked to you in a couple of days
ここ数日、君とは話してない。
I got too comfortable
俺は居心地が良くなりすぎたんだ。
And started to think that we was really a couple
俺たちが本当にカップルなんだって思い始めちまった。
But hey (Fuck you), at least there was time spent
でもさ(クソくらえ)、少なくとも一緒に過ごした時間はあった。
But by the time you hear this, you won't know what these rhymes meant
でも君がこれを聴く頃には、このライムが何を意味してるか分からないだろうな。
But when you realize, it's awkward, your name still my password
でも君が気づいた時、それは気まずいぜ。君の名前は未だに俺のパスワードだからな。
※前々作『Goblin』収録のラブソング「Her」の歌詞「Her name is my password, fuck(彼女の名前が俺のパスワードだ、クソッ)」への直接的なコールバック。彼の純情と強い執着心を象徴している。
So I'm always fucking reminded
だから俺はいつだって、強制的に思い出させられるんだ。
You got a nigga sprung
君が俺を夢中にさせたってことをな。
[Outro: Frank Ocean, Tyler, The Creator]
You're my girlfriend... you're my girl (Whether you like it or not!)
君は俺の彼女…俺の女の子だ(君が好きだろうと嫌いだろうと!)
※Frank Oceanがコーラスを担当。美しいメロディに乗せて、Tylerが少し強引で未練がましい本音を叫ぶ。
You're my girl, you're my girlfriend, you're my girl, girlfriend (You know I like you a lot!)
君は俺の女の子、俺の彼女、俺の女の子、彼女だ(俺が君を大好きなのは知ってるだろ!)
You're my girl, you're my girlfriend, you're my girl (Shit, I know that you not)
君は俺の女の子、俺の彼女、俺の女の子だ(クソッ、君がそうじゃないってことは分かってるさ)
You're my girl, you're my girlfriend, you're my girlfriend (Yeah)
君は俺の女の子、俺の彼女、俺の彼女だ(ああ)
You're my girl.. ooooh (Yeah)
君は俺の女の子…オォォ(ああ)
You're my, you're my girl (Yeah)
君は俺の、俺の女の子だ(ああ)
Oooooh girlfriend... girlfriend.. (Yeah)
オォォ、彼女…彼女…(ああ)
You're my girlfriend, you're my girl, girlfriend (Yeah)
君は俺の彼女、俺の女の子、彼女だ(ああ)
You're my girl, you're my girlfriend (Yeah)
君は俺の女の子、俺の彼女だ(ああ)
