Artist: Tyler, The Creator
Album: Goblin (Deluxe Edition)
Song Title: Steak Sauce
概要
本楽曲は、タイラー・ザ・クリエイターのデビューアルバム『Goblin』(2011年)のデラックス版に収録されたボーナストラックである。タイトル「Steak Sauce」は、ヒップホップ用語の「Beef(揉め事・対立)」に掛けて、「俺の存在はBeefにかけるソース(それ以上の存在/風味を増すもの)だ」というダブルミーニングが込められている。クリス・ブラウンやジャスティン・ビーバー、オバマ大統領などへの過激なネームドロップを連発しつつ、過去にOdd Futureの楽曲掲載を拒否したヒップホップブログ「2DopeBoyz」の運営者Shakeへの強烈なディスを放つなど、初期タイラーのフリースタイル的な勢いと悪趣味なブラックジョークが炸裂する、攻撃的でカルト的なアンセムである。
和訳
[Verse 1]
Rollin' in a golden Tacoma, the shit's stolen
黄金のタコマで転がすぜ、これは盗難車だ。
※Tacoma=トヨタのピックアップトラック。
If that bitch tell on me, I'ma do a fuckin' drive-by in her colon
あのビッチが俺を警察にチクったら、あいつの結腸(ケツ)にドライブバイしてやる。
With my meat, gotta keep it obsolete
俺の肉(肉棒)でな。時代遅れにしてやるよ。
Like Chris Brown when Rihanna got her fuckin' ass beat
クリス・ブラウンがリアーナをボコボコにした時みたいにな。
※2009年に起きたクリス・ブラウンによるリアーナへのDV事件を面白半分に引用した不謹慎なライン。
Fuck Jeeves, ask me for advice, if I'm not reading a Vice
Jeevesなんてクソ喰らえ、俺にアドバイスを求めな、俺が『Vice』誌を読んでない時ならな。
※Jeeves=当時の検索エンジン「Ask Jeeves」のこと。
I'm squatting down, picking cracker bitches' scalp for some lice
しゃがみこんで、白人ビッチの頭皮からシラミをつまみ出してるぜ。
※cracker=白人を指す蔑称。
Everything that I write is dope, because the pipe, and nope
俺の書くもんは全部ドープだ、パイプ(ドラッグ)のおかげさ、いや違うな。
You can't have a hit unless you give me the light
俺に火を貸さないと、ヒット(吸うこと/ヒット曲)は打てないぜ。
We be burnin' Dutty Rocks with a light switch
俺たちは照明のスイッチで『Dutty Rock』を燃やすんだ。
※Dutty Rock=ショーン・ポールのヒットアルバム名であり、同時に上質なマリファナ(Rock)を燃やすことのダブルミーニング。
Bitch-nigga, you're about as hard as a dike's clit
ビッチなニガ、お前はダイク(レズビアン)のクリトリスくらいしか硬くねえよ。
I'm going as hard as Bishop Eddie Long's John
俺はエディ・ロング司教のジョン(イチモツ)くらい硬くいってるぜ。
※Eddie Long=同性愛嫌悪の説教をしながら、未成年男子への性的虐待疑惑で訴えられた悪名高い牧師。
After I bought a Sidekick and sent that fag' some nice pics
Sidekick(携帯)を買って、あのオカマ野郎にイカした写真を送った後にな。
They say I try too goddamn hard
連中は俺が「頑張りすぎ(無理してる)」って言う。
No shit, I want a Grammy you damn retard
当たり前だろ、グラミー賞が欲しいんだよ、このクソ知恵遅れ。
※実際に彼はこの後、『IGOR』等でグラミー賞を受賞し、自らの言葉を現実のものにしている。
You can't be great when you settle for a flea bargain
ノミの市の安物で妥協してたら、偉大にはなれねえんだよ。
Unless you're a thrift hipster bitch in a leotard
レオタードを着た、古着好きのヒップスターのビッチじゃない限りな。
Painless, Hodgy lost his motherfucking mind because the brain left
痛みはねえ、ホッジーが正気を失ったのは「脳(レフト・ブレイン)」がどっか行ったからだ。
※Hodgy BeatsとLeft Brainで構成されるOF内デュオ「MellowHype」に掛けた秀逸な言葉遊び。
Wolf Gang got the ink on me now it's banged out
ウルフ・ギャングのタトゥーを入れて、今じゃバッチリ決まってるぜ。
Box Logo hoodie, still haven't got the stains out
ボックスロゴのフーディー、まだシミが抜けてねえんだ。
※Box Logo=タイラーが愛用するSupremeのパーカー。
Congress, I guess I'm fuckin' with the best blondes
議会か、俺は最高のブロンドどもとヤッてるみたいだな。
Um yes, I am now beating off to mom sex
あぁそうさ、俺は今、オフクロのセックスをおかずにシコってる。
Raquel is wrestling a prom dress
ラクエルがプロムのドレスと格闘してる。
While me and Ray Charles have a fucking staring contest
俺とレイ・チャールズが、クソみたいな「にらめっこ」の勝負をしてる間にな。
※Ray Charles=盲目の伝説的ソウルシンガー。盲目の人物とにらめっこをするという、非常にブラックなジョーク。
[Chorus]
To all the stepdads in here
ここにいるすべての継父たちへ。
Trip-six kids got you motherfucks scared
666(トリプル・シックス)のガキどもがお前らをビビらせてるぜ。
It could be worse, nigga, that's absurd
もっとひどいことになり得るぜ、ニガ、バカげてるよな。
Nigga, I am at Pharrell's tryna butt fuck nerds
ニガ、俺はファレルのところにいて、オタクどものケツを掘ろうとしてるんだ。
※ファレル・ウィリアムス率いるグループ「N.E.R.D」と「nerds(オタクたち)」を掛けたリリック。タイラーのファレルへの偏愛が窺える。
[Verse 2]
This just in, Tyler, The Creator and Justin Bieber
臨時ニュースだ。タイラー・ザ・クリエイターとジャスティン・ビーバーが、
Was just in the room flippin' Selena Gomez
たった今部屋で、セレーナ・ゴメスをひっくり返してヤッてたぜ。
※当時ジャスティン・ビーバーの恋人であったポップスターのセレーナ・ゴメスを標的にした過激なネームドロップ。
Go 'head, give some, pucker up
さあ、やらせろよ、唇を尖らせな。
I'll fuck her up until the kids come in, um
子供たちが入ってくるまで、彼女をメチャクチャにしてやるよ。
After Tron Cat, I got the rat shook
『Tron Cat』の後、俺はネズミ(チクリ魔/ビッチ)をビビらせた。
And I ain't even have a hook
俺にはフック(サビ)すらないのにな。
For the white kids to sing along
白人のガキどもが一緒に歌うためのフックがな。
I don't wanna sing a song, fuck that
歌なんて歌いたくねえよ、クソ喰らえだ。
Now cyberbully sissies on my lil' sister's Macbook
今じゃ妹のMacbookで、ネットいじめをする弱虫どもを相手にしてる。
I got you niggas nervous like a Pop
お前らニガをビビらせてやる、まるで親父が、
Tryna ask his virgin, hot, vegan daughter where the cock goes
処女で、ホットで、ヴィーガンの娘に「どこにディックを入れるんだ?」って聞こうとしてる時みたいにな。
Wake up, wash ass, go and eat some Roscoe's
起きて、ケツを洗って、Roscoe'sを食いに行く。
※Roscoe's=LAで有名なフライドチキン&ワッフルの老舗チェーン店。
Head back to the studio to munch up on some tacos
スタジオに戻って、タコスを貪り食う。
When I was younger I was bitchin' and
ガキの頃は愚痴ばっかり言ってて、
Now I'm coming quicker than
今じゃ、俺は早くイッちまうんだ。
The shit that's swimmin' in my sock hole
靴下の穴の中を泳いでる精液よりも早く。
When them teeny boppers ain't around
あのティーンのグルーピーどもが周りにいない時は、
So Johnson and Johnson baby lotion
ジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーローションを使って、
Beat on my Johnson 'til my cock swole
俺のジョンソン(イチモツ)を、ディックが腫れ上がるまでシゴくんだ。
※ブランド名と、男性器を意味するスラング「Johnson」を掛けた言葉遊び。
Stop saying you're sick, shit is kinda old
「俺はシック(ヤバい/病気)だ」なんて言うのはやめろ、もう古臭えよ。
I'm a fucking Herpe in a coma, you're a common cold
俺は昏睡状態のヘルペスだ。お前はただの風邪だろ。
Have you heard my brother' verse on Llama?
『Llama』での俺の兄弟(アール)のヴァースを聴いたか?
※Llama=Earl Sweatshirtとタイラーの未発表曲。
When that nigga's home
あいつ(アール)が施設から帰ってきたら、
Me, him, and Hodgy gonna take the game and
俺とあいつとホッジーでこのゲーム(ヒップホップ界)を乗っ取って、
Get a stainless steel AK and aim it
ステンレス製のAK(カラシニコフ)を手に入れて、
To the fucking referees head and put his lifeless body in a chokehold
クソ審判の頭に狙いを定めて、その冷たくなった体をチョークホールドしてやる。
※referee=シーンのルールを決める評論家や権威を指す。
Uh-oh, these niggas is loco
アッオー、このニガどもはイカれてる(ロコ)ぜ。
Best thing smokin' minus all of the tobacco
最高に煙を出してる(イケてる)ぜ、タバコ抜きでな。
Still hard to be black, well
黒人でいるのは未だにハードだ。まあ、
Malcolm X would be proud, this white bitch getting black-maled
マルコムXも誇りに思うだろうよ、この白人のビッチが黒人の男にヤラれてるんだからな。
※blackmail(恐喝する)と、black male(黒人男性)を掛けた、人種的ステレオタイプを逆手に取る強烈なパンチライン。
Blue-eyed cracker named Jenny, and skinny
ジェニーっていう、青い目をしたガリガリの白人だ。
And Obama wanted change, I threw a couple fuckin' pennies at him
オバマは「チェンジ(変化)」を求めてたから、俺は数枚のペニー(小銭)を投げつけてやったよ。
※バラク・オバマ大統領の選挙スローガン「Change」と、小銭(Change)を掛けた皮肉。
[Verse 3]
Just a chip off the old block
親父の血は争えないってやつさ。
Chipped tooth Ruth got some dick off my swole cock
前歯の欠けたルースが、俺の腫れ上がったディックから精液を絞り取った。
'Cause I bag bitches, she's a zip off the old lock
俺はビッチどもを袋(bag)に詰めるからな、彼女は古い錠前のジップさ。
And that's just a logo on the center of that old Glock
そしてそれは、あの古いグロックの中央にあるロゴに過ぎない。
Oh stop, tryna be me, kids will go cop anything
おい、俺の真似をするのはやめろ。ガキどもは何でも買い漁るからな。
That I put on, from the gold watch to the boxers that I put on
俺が身につけたものなら、金の時計からボクサーパンツまでな。
※タイラーのファッション(SupremeやOdd Futureアパレル)が熱狂的に支持され、プレミヤ化していた当時の熱狂ぶりを示している。
Probably 'cause I'm going harder than erect cock dick filled with Botox
たぶん、ボトックスを注入して勃起したディックよりも、俺がハードにやってるからだろうな。
Oh shit, you're as hard as senior citizens dick
オーシット、お前は老人のディックくらいしか硬くねえよ。
Oh fuck, don't slip, break hips and pop backs
オーファック、滑るなよ、腰の骨を折って背中を鳴らしちまうぜ。
Show some respect to old chaps with my left fist
俺の左拳で、あのクソジジイどもに敬意を示してやるよ。
'Cause I'm the next best spitting wreck that's left here
だって俺は、ここに残された次世代の最高にヤバいラップマシーンだからな。
That's my ex bitch, her? She's my next bitch
あれが俺の元カノだ。彼女? 彼女が俺の次のビッチだ。
Have you met her mouth? No? Oh, that's my bestest
彼女の口に会った(フェラされた)ことあるか? ない? おぉ、あれは俺の最高の、
Bestie, and she gets beastie
親友(ベスティ)だ、そして彼女は野獣(ビースティ)になる。
And she's my favorite babysitter 'cause the children never exit
彼女は俺のお気に入りのベビーシッターさ、だって子供たち(精子)が決して外に出ないからな。
※フェラチオの際に精液を飲み込み、決して吐き出さないことを「子供たちが外に出ないベビーシッター」と表現した悪趣味なジョーク。
[Outro]
I was taught to act my shoe size, I'm eleven and a half
「靴のサイズ(年齢)らしく振る舞え」って教わったけど、俺のサイズは11ハーフ(29.5cm)だ。
※「Act your age, not your shoe size(靴のサイズではなく、年齢相応に振る舞いなさい)」という英語の決まり文句を逆手に取り、自分の精神年齢が靴のサイズより上だと言い張っている。
Cock the umbrella 'cause when I spit Seven on your ass
傘を開いとけよ、俺がお前のケツに「7」を吐き出す(スピットする/雨を降らせる)時にな。
※『Seven』はアルバム『Bastard』に収録された楽曲。spitには「ラップを吐き出す」と「唾を吐く/雨がパラつく」の意味がある。
It's gonna be mid-stage Coachella
コーチェラの中央ステージみたいに盛り上がるぜ。
Shake faggot ass keep hatin'
Shakeのオカマ野郎、そのまま俺をヘイトし続けな。
※Shake=ヒップホップブログ「2DopeBoyz」の運営者。無名時代のOFを拒絶した彼に対する痛烈な名指しのディス。
But I work hard for the shit that I got
でも俺は、今手に入れたもののために必死に働いてるんだ。
So it's still fuck 2DopeBoyz and fuck Planet Earth
だから未だに、2DopeBoyzはクソ喰らえだし、地球もクソ喰らえだ。
All associates can suck cock
すべての関係者ども、俺のディックでもしゃぶってろ。
