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Nonviolent Communication - Metro Boomin, James Blake, A$AP Rocky & 21 Savage 【和訳・解説】

Artist: Metro Boomin, James Blake, A$AP Rocky & 21 Savage

Album: METRO BOOMIN PRESENTS SPIDER-MAN: ACROSS THE SPIDER-VERSE

Song Title: Nonviolent Communication

概要

本作は、映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のサウンドトラックに収録された、Metro Boominの卓越したキュレーション能力が光る異色のコラボレーション楽曲である。James Blakeの幽玄なボーカルが「非暴力的なコミュニケーション(言葉を超えた愛)」を歌い上げる中、A$AP Rockyと21 Savageがそれぞれのストリートの視点から女性への献身と愛をラップする。主人公マイルスとグウェンの次元を超えた複雑な関係性を暗示しつつも、ハードなトラップビートとメランコリックなメロディが交差する、深くエモーショナルなラブソングに仕上がっている。

和訳

[Verse 1: James Blake]
You let me fall first, then you dream awake
君は俺を先に落としてから、白昼夢を見るんだ

I'd do anything to bring you to that other place
君をあの「別の場所」へ連れて行くためなら、俺はなんだってするさ

We speak so differently alone, love like Vincent we are low
二人きりの時は話し方も全然違う、ヴィンセントみたいに深く落ち込んで愛し合うんだ
※Vincentは画家のヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(Vincent van Gogh)の暗示。狂気や孤独(low)を伴うほどの深く情熱的な愛を表現している。

Watch for constellations, soft as cloud formations
星座を見つめる、雲の形みたいに柔らかい

That will never leave, much as duty calls
どれだけ使命(義務)に呼ばれようとも、決して離れはしない
※duty callsは「義務が呼んでいる(やらなければならない仕事・使命がある)」。スパイダーマンとしての世界を救う使命と、個人の愛との葛藤を示している。

If I'm in over my head, I'll swim Niagara Falls
もし自分の手に負えなくなっても、ナイアガラの滝だって泳ぎ切ってみせる
※in over my headは「能力以上のことに手を出してパニックになる」状態。どんな危険な状況(ナイアガラの滝)でも愛する人のために乗り越えるという決意。

[Chorus: James Blake]
Nonviolent communication, ah
言葉や暴力に頼らないコミュニケーション(心と心の対話)、あぁ

Nonviolent communication
言葉や暴力に頼らないコミュニケーション

[Verse 2: A$AP Rocky]
Uh, caught up in the whip, Mary Jane all up in my head
アー、車の中で夢中になる、頭の中はメリー・ジェーンでいっぱいだ
※whipは「車」。Mary Janeはマリファナの隠語だが、スパイダーマン(ピーター・パーカー)の永遠の恋人「メリー・ジェーン・ワトソン(MJ)」と掛けた見事なダブルミーニングである。

Upside down when I took the mask off
マスクを脱いだ時、世界は逆さまになってた
※映画『スパイダーマン』のアイコニックな「逆さ吊りのキスシーン」を彷彿とさせるライン。

Pull the mask back down, time to ride out right now
マスクを被り直す、今すぐ出撃する時間だぜ

You was mine then (You was mine then)
あの時、お前は俺のものだった(俺のものだった)

And you mine now (And you mine now)
そして今も、お前は俺のものさ(俺のものさ)

Show me where they hide (Show me where they hide)
奴らがどこに隠れてるか教えな(隠れてる場所を)

And let me find out (Let me find out)
俺に見つけ出させてくれ(見つけ出すぜ)

Ball hog and I'm balled out
ボールを独占して、派手に遊ぶぜ
※Ball hogはバスケでパスを出さない(独り占めする)選手。balled out(ball out)は「派手に金を使う、成功する」のスラング。愛する女性を独占し、惜しみなく金を使うことの比喩。

And we go all out, down to no doubt
俺たちは全力でいく、絶対に間違いねえよ

Yeah, nose bleeds, sell the floors out
イェー、ノーズブリード(最上階席)まで、フロアを完売させるぜ
※nose bleeds(nosebleed seats)はスタジアムなどで高すぎて鼻血が出そうなほど遠い最上階の安い席のこと。アリーナの隅から隅までソールドアウトさせるトップアーティストとしてのフレックス。

Caught up in the web, tell 'em, "Log out" (Mwah)
クモの糸に絡め取られた、奴らに「ログアウトしろ」って言ってやれ(チュッ)
※web(クモの糸)とWorld Wide Web(インターネット)を掛け、ネット上のヘイターたちに「ログアウトして消えろ」と一蹴している。

Kisses, baby, I bossed up, go frisk us, baby
キスしてくれベイビー、俺はのし上がったんだ、身体検査(フリスク)でもしてみなよベイビー

Won't you be my missus, baby?
俺の奥さん(ミセス)になってくれないか、ベイビー?

Ven aquí, I miss it, baby (Uh)
こっちへおいで、あの感覚が恋しいぜ、ベイビー(アー)
※Ven aquíはスペイン語で「ここへ来て(Come here)」。

Get liftin', I can tell you gifted, baby
持ち上げてみな、お前が特別な才能(ギフト)を持ってるって分かるぜ

Necklace like Saint Nicholas, baby
セント・ニコラス(サンタクロース)みたいなネックレスだぜ、ベイビー
※サンタクロースのように豪華なプレゼント(ジュエリー)を与えていること、あるいは雪のように白く輝くアイス(ダイヤモンド)を身につけていることの比喩。

Wrap it up like Christmas, baby, uh
クリスマスみたいにラッピングしてやるよ、ベイビー、アー

[Chorus: James Blake]
Nonviolent communication, ah
言葉や暴力に頼らないコミュニケーション(心と心の対話)、あぁ

Nonviolent communication
言葉や暴力に頼らないコミュニケーション

[Verse 3: 21 Savage]
(21, 21)
(トゥエニーワン、トゥエニーワン)
※21 Savageのアイコニックなアドリブ。

Yeah, takin' chances, takin' risks for you (On God)
イェー、お前のためにチャンスを掴み、リスクを背負うぜ(神に誓って)

Yeah, I climb a mountain just to get to you (On God, 21)
イェー、お前に会うためなら山だって登るさ(神に誓って、21)

You hungry, that plate, I'ma split with you
お前が腹を空かせてるなら、俺のプレート(飯)を半分に分けてやる
※ストリートで生き抜く中で、少ない食べ物や富を愛する者と分け合う(共有する)という究極の忠誠心の表現。

You know I'm a dog, on command, if you tell me, I sit for you (21)
俺が凶暴な犬(ストリートの男)だって知ってるだろ、でもお前の命令ならお座りするぜ(21)
※dogは「女たらし」「ストリートの仲間・凶暴な男」。そんな危険な自分でも、愛する女の前にだけは従順になるというギャップ。

They don't understand our bond (Nah)
奴らには俺たちの絆なんて理解できねえ(全くね)

Took a G5 to Milan (On God)
G5(プライベートジェット)に乗ってミラノへ飛ぶぜ(神に誓って)

Treat me like a king, I'm a Don (21)
俺を王様のように扱え、俺はドン(首領)だからな(21)

Treat me like a king, I'm the one, baby (21)
俺を王様のように扱え、俺が選ばれし者(唯一の存在)なんだ、ベイビー(21)

Rolls Royce, you will never see a Hyundai (Never)
ロールス・ロイスさ、ヒュンダイに乗る俺を見ることは絶対にねえ(絶対にな)
※韓国の自動車メーカー「Hyundai」を引き合いに出し、自分の乗る車のグレードが常に最上級であることをフレックスしている。

Suitcase go straight to the runway (21)
スーツケースはそのまま滑走路(ランウェイ)へ直行だ(21)
※空港の手荷物検査などをパスし、プライベートジェットの滑走路へ直接乗り込むVIP待遇の描写。

Big dawg, nah, I don't know TSA (On God)
ビッグ・ドーグ(大物)だぜ、いや、TSA(運輸保安庁)なんて知らねえよ(神に誓って)
※TSAは空港の保安検査を行う政府機関。プライベートジェット移動のため保安検査を受けたことがないというフレックス。

Real money, I don't never need a sweepstake (Straight up)
ガチの金持ちさ、宝くじ(スウィープステーク)なんて必要ねえ(マジで)

Big Birkin, I ain't never been a cheapskate (21)
デカいバーキンを買ってやる、俺は一度だってケチだったことはねえ(21)

I'm the type to vacation on a weekday (21)
俺は平日にバケーションに出かけるタイプの男さ(21)

Get American Express, no prepaid (21)
アメックスを使うぜ、プリペイドカードじゃねえよ(21)

I'm avoidin' all the, "He say, she say" (On God)
「彼がこう言った、彼女がこう言った」みたいな噂話は全部シカトだ(神に誓って)
※"He say, she say"は他人のゴシップや根も葉もない噂話のこと。

I'm the one that had you grabbin' on the sheets, bae (Yeah)
お前にシーツを強く掴ませたのは俺だろ、ベイビー(イェー)

Tattoos, yeah, I'm straight up out the E-A (Okay)
タトゥーまみれ、イェー、俺は間違いなくE-A(イースト・アトランタ)の出身だ(オーケー)
※E-Aは「East Atlanta(イースト・アトランタ)」の略で、21 Savageが育ったフッド(地元)。

Lookin' in yo' eyes every time we speak, bae (21)
話す時はいつだって、お前の目を見つめてるぜ、ベイビー(21)

Won't play you, no, I'm not the DJ (21)
お前を弄んだり(プレイしたり)しねえよ、いや、俺はDJじゃねえからな(21)
※play(遊ぶ、弄ぶ)とDJがレコードをplay(再生する)ことを掛けた、21 Savageらしい言葉遊び。

[Chorus: James Blake]
Nonviolent communication, ah
言葉や暴力に頼らないコミュニケーション(心と心の対話)、あぁ

Nonviolent communication
言葉や暴力に頼らないコミュニケーション

Nonviolent communication, ah
言葉や暴力に頼らないコミュニケーション、あぁ

[Outro: Oscar Isaac]
I'm this dimension's one and only Spider-Man
「俺はこの次元における、唯一無二のスパイダーマンだ」

At least I was
「少なくとも、かつてはそうだった」
※映画に登場するスパイダーマン2099ことミゲル・オハラ(声:Oscar Isaac)のセリフのサンプリング。彼の悲劇的な過去と、現在の冷酷な態度の裏にある深い絶望を暗示している。

 

Nonviolent Communication

Nonviolent Communication

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