Artist: Metro Boomin, A$AP Rocky & Roisee
Album: METRO BOOMIN PRESENTS SPIDER-MAN: ACROSS THE SPIDER-VERSE
Song Title: Am I Dreaming
概要
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』のサウンドトラックに収録された、シネマティックでエモーショナルな楽曲である。プロデューサーのMetro Boominによる壮大なストリングスとトラップドラムの融合が、主人公マイルス・モラレスの抱える孤独や重圧を見事に表現している。A$AP Rockyはマイルスと同じくニューヨーク(ハーレム)出身という背景を持ち、自身の成り上がりの歴史とスパイダーマンの過酷な運命を巧みにリンクさせた。また、ミズーリ州出身の新人シンガーRoiseeによる切なくも力強いフックが、作品全体に「何度打ちのめされても立ち上がる」という普遍的なヒーロー像のテーマを付与している傑作だ。
和訳
[Chorus: Roisee & Young Thug]
Not done fightin'
まだ戦いは終わっちゃいねえ
I don't feel I've lost
負けた気なんてしてねえよ
Am I dreamin'?
これは夢なのか?
Is there more like us?
俺たちみたいな奴らは、他にもいるのか?
※主人公マイルス・モラレスがマルチバース(多次元宇宙)の存在を知り、他のスパイダーマンたちとの出会いに戸惑いながらも共鳴する心情を描写している。
Got me feelin'
そんな風に感じさせちまうんだ
Like it's all too much
すべてが重くのしかかってくるみたいに
I feel beaten
打ちのめされてる気分だ
But I can't give up
だけど、諦めるわけにはいかねえ
I'm still fightin' (Metro)
俺はまだ戦い続けるぜ(メトロ)
※Metro BoominのプロデューサータグとしてYoung Thugの声がサンプリングされている。
I don't feel I've lost
負けた気なんてしてねえよ
Am I dreamin'?
これは夢なのか?
Is there more like us?
俺たちみたいな奴らは、他にもいるのか?
Got me feelin'
そんな風に感じさせちまうんだ
Like it's all too much
すべてが重くのしかかってくるみたいに
I feel beaten
打ちのめされてる気分だ
But I can't give up
だけど、諦めるわけにはいかねえ
[Verse 1: A$AP Rocky]
Uh, wakin' up, feelin' like the thankful one
アー、目を覚ますと、感謝の気持ちでいっぱいになるぜ
Count up my ones, lacin' up my favorite 1s
1ドル札を数えて、お気に入りの「ワンズ」の紐を結ぶんだ
※「ones」のダブルミーニング。前半は「1ドル札(または自分の富)」、後半の「1s」はA$AP Rockyやストリートキッズが愛用するスニーカー(Nike Air Force 1やAir Jordan 1)を指している。さらに次の行の「one」の連続に向けた言葉遊びのセットアップとなっている。
One-of-a-kind, one of one, the only one
唯一無二の存在、代わりはいねえ、俺だけさ
※マイルスが「自分だけのスパイダーマン」としてのアイデンティティを確立していくプロセスと、Rocky自身のヒップホップシーンにおける特異な存在感を重ね合わせている。
Got one shot and one chance to take it once
チャンスは一度きり、一発勝負で掴み取るしかねえ
※Eminemの「Lose Yourself」を彷彿とさせる、ストリートから這い上がるためのハングリー精神の表現。
Kiss my mama on the forehead, 'forе I get the code rеd
お袋の額にキスするんだ、コード・レッド(緊急事態)になっちまう前にな
'Cause I was born, bred to go in, toast ready
だって俺は生まれも育ちもタフに突っ込んでいくようにできてる、乾杯の準備はできてるぜ
※go inは「全力を出す」「容赦なく攻める」というスラング。
Swing by 410, beef patty, cornbread
410に寄り道して、ビーフパティとコーンブレッドを食う
※410はおそらく特定のローカルな住所や店を指す。ジャマイカン・ビーフパティやコーンブレッドといったソウルフードを挙げることで、ニューヨークのストリート感をリアルに演出している。
In the concrete jungle, where my home is
コンクリート・ジャングル、そこが俺のホーム(ニューヨーク)さ
※ニューヨークの代名詞である「コンクリート・ジャングル」。マイルスの故郷であるブルックリン、Rockyの故郷であるハーレムという共通のルーツを示している。
All get focused, all raise your toastes
全員集中しろ、グラスを掲げな
The nickname: Mr. Keen-To-Do-the-Mostest
ニックネームは「誰よりもド派手にやる男(Mr. Keen-To-Do-the-Mostest)」だ
※do the mostは「やりすぎる」「誰よりも目立つ・頑張る」の意。
I was livin' down bad in my folks' crib
昔は親の家でどん底の生活をしてた
Now I'm laughin' to the bank and the joke is
今じゃ笑いながら銀行に向かってるぜ、笑えるのはさ
※laughing to the bankは「大儲けして笑いが止まらない」状態を表すヒップホップの定番フレーズ。
Did more things than folks did, or folks get
周りの奴らがやることや手に入れるものより、もっとでかいことを成し遂げたってことさ
We been gettin' this fly since some poor kids
貧乏なガキの頃から、俺たちはずっとイケてたんだ
※flyは「かっこいい」「イケてる」。A$AP Mobのファッションアイコンとしての矜持が表れている。
My rich friends and my broke friends coexist
金持ちのダチと文無し(ブロウク)のダチが、俺の周りじゃ共存してる
They love to mix, and we know what it is
奴らはつるむのが好きだし、俺たちはそれがどういうことか分かってるんだ
※ストリートのリアルな人間関係と、異なる世界の住人(マルチバースのスパイダーマンたち)が交差する映画のテーマがオーバーラップしている。
[Chorus: Roisee]
Not done fightin'
まだ戦いは終わっちゃいねえ
I don't feel I've lost
負けた気なんてしてねえよ
Am I dreamin'?
これは夢なのか?
Is there more like us?
俺たちみたいな奴らは、他にもいるのか?
Got me feelin'
そんな風に感じさせちまうんだ
Like it's all too much
すべてが重くのしかかってくるみたいに
I feel beaten
打ちのめされてる気分だ
But I can't give up
だけど、諦めるわけにはいかねえ
I'm still fightin'
俺はまだ戦い続けるぜ
I don't feel I've lost
負けた気なんてしてねえよ
Am I dreamin'?
これは夢なのか?
Is there more like us?
俺たちみたいな奴らは、他にもいるのか?
Got me feelin'
そんな風に感じさせちまうんだ
Like it's all too much
すべてが重くのしかかってくるみたいに
I feel beaten
打ちのめされてる気分だ
But I can't give up
だけど、諦めるわけにはいかねえ
[Verse 2: Roisee]
I can't find it in myself to just walk away
このまま立ち去るなんて、私にはできない
※ここからはRoiseeのボーカルがメインとなり、主人公の内面的な葛藤と決意がよりエモーショナルに歌い上げられる。
I can't find it in myself to lose everything
すべてを失うなんて、どうしても耐えられない
Feel everyone's against me, don't want me to be great
みんなが敵に見える、私が偉大になるのを望んでないみたいだ
※映画において、マイルスが他のスパイダーマンたち(特にミゲル・オハラ)から己の運命を否定され、孤立奮闘する状況を描写している。
Things might look bad, not afraid to look death in the face
状況は最悪かもしれないけど、死と真っ向から向き合うことを恐れはしない
I'm good now, now, now, who's really bad?
私はもう大丈夫、で、本当の悪者は誰なの?
I choose me now, now, now, what's wrong with that?
私は私自身を選ぶ、それの何が悪いって言うの?
※「運命(カノン・イベント)」に従うことを強要される中で、愛する者を守りつつ世界も救うという「自分自身の道」を選ぶ主人公の強い覚悟の表れ。
Wish you could see me now, now, mm, who had my back?
今の私を見てほしい、誰が私を支えてくれた?
Ain't belong, no love lost, good always will win
どこにも属さない、未練もない、最後は必ず正義が勝つんだ
※no love lostは本来「お互いに憎み合っている」という意味のイディオムだが、ここでは「失う愛はない(後腐れはない)」というニュアンスで用いられ、スパイダー・ソサエティとの決別を示唆している。
[Chorus: Roisee]
Not done fightin' (Fightin')
まだ戦いは終わっちゃいねえ(戦いは)
I don't feel I've lost (Feel I've)
負けた気なんてしてねえよ(してねえ)
Am I dreamin'? (Dreamin')
これは夢なのか?(夢なのか?)
Is there more like us? (More like)
俺たちみたいな奴らは、他にもいるのか?(他にも)
Got me feelin' (Feelin')
そんな風に感じさせちまうんだ(感じちまう)
Like it's all too much
すべてが重くのしかかってくるみたいに
I feel beaten (Beaten)
打ちのめされてる気分だ(打ちのめされてる)
But I can't give up (Can't give)
だけど、諦めるわけにはいかねえ(諦められねえ)
I'm still fightin'
俺はまだ戦い続けるぜ
I don't feel I've lost
負けた気なんてしてねえよ
Am I dreamin'?
これは夢なのか?
Is there more like us?
俺たちみたいな奴らは、他にもいるのか?
Got me feelin'
そんな風に感じさせちまうんだ
Like it's all too much
すべてが重くのしかかってくるみたいに
I feel beaten
打ちのめされてる気分だ
But I can't give up (Can't give up)
だけど、諦めるわけにはいかねえ(諦められねえ)
[Outro: Roisee]
Can't give, can't give up
諦めるわけには、諦めるわけにはいかねえ
Can't give, can't give up
諦めるわけには、諦めるわけにはいかねえ
Can't give, can't give up
諦めるわけには、諦めるわけにはいかねえ
Can't give up
諦めるわけにはいかねえんだ
