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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

Only 1 (Interlude) - Metro Boomin (feat. Travis Scott) 【和訳・解説】

Artist: Metro Boomin (feat. Travis Scott)

Album: NOT ALL HEROES WEAR CAPES

Song Title: Only 1 (Interlude)

概要

本作は、Metro Boominの2018年のアルバム『NOT ALL HEROES WEAR CAPES』に収録された、Travis Scottをフィーチャーしたインタールード(幕間)的な一曲だ。短い尺の中に、裏切りと失恋の痛みが色濃く表現されている。富の象徴であるペントハウスでの退廃的な生活、ドラッグへの依存、そして愛する女性が自分以外の男たち(スポーツチーム全員)と関係を持っていたという残酷な現実への絶望が、Travis Scott特有のオートチューン・ボーカルで切なく歌い上げられる。アルバムのダークで内省的な世界観をより深め、ストーリーを次へと繋ぐ重要な架け橋となるメランコリックなトラップ・バラードである。

和訳

[Verse: Travis Scott]
You know what? I heard this shit before
なあ、こんな戯言は前にも聞いたぜ。

You told me you'd never let me go
俺を絶対に手放さないって言ってたよな。

I tried some things that make you want to stay
君を引き留めるために、俺なりに色々試してみたんだ。

In that penthouse, all we did was fight and fuck
あのペントハウスで、俺らがしてたのは喧嘩とセックスだけだった。
※penthouse=高級マンションの最上階。圧倒的な富と成功を手に入れたにもかかわらず、そこにあるのは虚無感と毒性の強い関係(toxic relationship)だけだったという対比構造になっている。

I taught you some things you've never seen before
君が今まで見たこともないようなことを教えてやったよな。

We did some things that your mama will never know
君の母親には絶対言えないようなヤバいこともやった。

Know, know-know-know, know-know-know, I don't know
分かってる、分かってるんだ…いや、もう分からねえよ。

How could you go and turn your back on me?
どうして俺に背を向けて、どっか行っちまえるんだ?

And go and screw the whole varsity?
それで、大学の代表チーム全員とヤっちまうなんてな?
※varsity=大学や高校のスポーツの代表チーム(一軍)。相手の女性が自分を裏切り、複数の男性(しかも屈強なスポーツマンたち)と浮気していたことへの痛烈な非難と男としての絶望を表している。

Was it the pills? Was it the drugs?
ピル(錠剤)のせいか? それともクスリのせいだったのか?

Swim in my pain, I drown my love
痛みの海を泳ぎ、俺の愛を溺れさせるんだ。
※失恋の痛み(pain)と相手への愛情(love)を、リーンやアルコールなどのドラッグに溺れることでかき消そうとしている内省的なメタファー。

You know what? You know what?
なあ、分かってるんだろ?なあ?

I knew I wasn't the only one, only one, no
俺だけじゃなかったってことくらい、最初から分かってたさ、ノー。

Only one, only one, only one
俺が「オンリー・ワン」じゃないってことくらいな。