Artist: Kanye West
Album: Graduation
Song Title: Flashing Lights
概要
カニエ・ウェストの3rdアルバム『Graduation』に収録された、シンセサイザーとストリングスが織りなす映画のようにドラマチックな名曲である。エリック・ハドソンとの共同プロデュースによる近未来的なビートに乗せ、物質主義的な恋人との破綻していく関係と、名声の代償であるパパラッチへの怒り(フラッシュの光)を重ね合わせて描いている。ヒップホップ界におけるエレクトロニカ導入の金字塔的トラックであり、カニエのキャリアの中でも最も美しく、かつ深い孤独とエゴが入り混じった最高傑作の一つとして現在も高く評価されている。
和訳
[Intro: Connie Mitchell]
Flashing lights
フラッシュの光。
Flashing lights
フラッシュの光。
Flashing lights
フラッシュの光。
Flashing lights
フラッシュの光。
[Verse 1: Kanye West]
She don't believe in shootin' stars
あの子は流れ星なんか信じちゃいない。
But she believe in shoes and cars
でも靴と車(物質的なもの)は信じてるんだ。
※星に願いをかけるようなロマンティシズムはなく、高級な靴や車といった目に見える富(物質主義)にしか興味がない女性像を描写している。
Wood floors in the new apartment
新しいアパートのフローリング。
Couture from the store's departments
デパートで買ったオートクチュールの服。
You more like love to start shit
お前はどっちかっていうと、揉め事を起こすのが好きだよな。
I'm more of the trips to Florida
俺はどっちかっていうと、フロリダへバカンスに行く方が性に合ってる。
Ordered the hors d'oeuvres, views of the water
オードブルを頼んで、水辺の景色を眺めるようなね。
Straight from a page of your favorite author
お気に入りの作家の本から飛び出してきたようなシチュエーションさ。
And the weather so breezy
そよ風が吹くようないい天気だ。
Man, why can't life always be this easy?
なあ、人生ってやつは、どうしていつもこんなにイージーにいかないんだろうな?
She in the mirror dancin' so sleazy
あの子は鏡の前で、エロいダンスを踊ってる。
I get a call like, "Where are you, Yeezy?"
そこへ「イージー(カニエ)、今どこにいるの?」って電話がかかってくる。
And try to hit you with the ol-wu-wopte
適当な言い訳でごまかそうとするんだけど。
※ol-wu-wopte=意味を持たない擬音語。浮気や不都合な状況を切り抜けるための「適当な言い逃れ」や「デタラメな嘘」の比喩として使われている。
'Til I got flashed by the paparazzi
パパラッチのフラッシュを浴びるまではな。
Damn, these niggas got me
クソッ、奴らにやられちまったぜ。
I hate these niggas more than a Nazi
ナチス以上に、このパパラッチどもが嫌いだよ。
※浮気現場や嘘がパパラッチのカメラによってバレてしまう展開。過激なメディアやパパラッチに対するカニエの強烈な嫌悪感を表現した有名なパンチラインである。
[Chorus: Dwele & Connie Mitchell]
As I recall, I know you love to show off
思い返せば、お前は見せびらかすのが大好きだったよな。
But I never thought that you would take it this far
だけど、お前がここまでやるとは思わなかったぜ。
But what do I know?
まあ、俺が何を知ってるって言うんだ?
Flashing lights
フラッシュの光。
What do I know? Know
俺が何を知ってるって言うんだ?
Flashing lights
フラッシュの光。
[Verse 2: Kanye West]
I know it's been a while, sweetheart
久しぶりだな、ハニー。
We hardly talk, I was doin' my thing
全然話してなかったよな、俺は自分のやるべきことをやってたからさ。
I know I was foul, baby
俺が最低だったのは分かってるよ、ベイビー。
※foul=スポーツの反則から転じて「ルール違反」「ひどい振る舞い」を意味するスラング。
A-bay, lately, you've been all on my brain
あぁベイビー、最近はお前のことばっかり考えてるんだ。
And if somebody would've told me a month ago
もし1ヶ月前に誰かが俺に忠告してくれてたとしても。
Frontin' though, yo, I wouldn't wanna know
強がって「そんなの知りたくねえよ」って言ってたはずだ。
If somebody would've told me a year ago
もし1年前に誰かが俺に忠告してくれてたとしても。
It'll go get this difficult
事態がここまでこじれるなんて思わなかっただろうな。
Feelin' like Katrina with no FEMA
FEMA(連邦緊急事態管理庁)が来ないハリケーン・カトリーナみたいな気分さ。
※2005年の大型ハリケーン災害時、政府の対応の遅れをカニエがテレビ放送で痛烈に批判した自身の事件へのオマージュ。圧倒的な絶望感と無力感を例えている。
Like Martin with no Gina
ジーナのいないマーティンみたいな気分だ。
※90年代の黒人向け人気シットコム『Martin』の主人公マーティンと、その恋人ジーナのこと。不可欠な存在を失った喪失感の比喩。
Like a flight with no visa
ビザなしで飛行機に乗るような気分だよ。
First class with the seat back, I still see ya
ファーストクラスでシートを倒しても、まだお前の姿が目に浮かぶんだ。
In my past, you on the other side of the glass
過去の記憶の中で、お前はガラスの向こう側にいる。
Of my memory's museum
俺の「記憶の博物館」のショーケースの中にな。
I'm just sayin', "Hey, Mona Lisa
俺はただこう呼びかけるだけさ。「なあ、モナ・リザ。
Come home, you know you can't roam without Caesar"
家に帰ってこいよ、シーザーなしじゃ生きていけないって分かってるだろ」。
※元恋人をルーヴル美術館の至宝「モナ・リザ」に、自分自身をローマの独裁者「ジュリアス・シーザー」に例え、歴史上の偉大な存在を引き合いに出して独占欲とエゴを剥き出しにしている。
[Chorus: Dwele & Connie Mitchell]
As I recall, I know you love to show off
思い返せば、お前は見せびらかすのが大好きだったよな。
But I never thought that you would take it this far
だけど、お前がここまでやるとは思わなかったぜ。
But what do I know?
まあ、俺が何を知ってるって言うんだ?
Flashing lights
フラッシュの光。
What do I know? Know
俺が何を知ってるって言うんだ?
Flashing lights
フラッシュの光。
As you recall, you know I love to show off
思い返せば、お前も分かってるはずだ。俺が見せびらかすのが大好きだってことを。
But you never thought that I would take it this far
だけど、俺がここまでやるとはお前も思わなかっただろ。
But what do you know?
まあ、お前が何を知ってるって言うんだ?
Flashing lights
フラッシュの光。
What do you know? Know
お前が何を知ってるって言うんだ?
Flashing lights
フラッシュの光。
[Outro: Connie Mitchell]
Flashing lights
フラッシュの光。
Flashing lights
フラッシュの光。
