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Unraveling Genius: Music, Knowledge, Madness

things i wish you said - Sabrina Carpenter 【和訳・解説】

Artist: Sabrina Carpenter

Album: emails i can't send fwd:

Song Title: things i wish you said

概要

本作は、サブリナ・カーペンターのアルバム『emails i can't send』のデラックス版『fwd:』に収録された、胸を締め付けるようなアコースティック・バラードである。タイトルが示す通り、この楽曲の歌詞の大部分は「元恋人に言ってほしかった言葉」という架空のセリフ(引用符でくくられたフレーズ)で構成されている。別れの際に誠実な謝罪や未練を示してほしかったという切実な願いと、それが決して現実にはならないという残酷な事実のコントラストが、ギターの静かな弾き語りに乗せて描かれる。相手の冷酷さや自身の未練を美化することなく、夜のベッドの中で悶々と妄想を繰り返してしまうZ世代の等身大の脆さと自己嫌悪を、洗練されたソングライティングで昇華した極めてパーソナルな名曲だ。

和訳

[Verse 1]
"Baby, sorry I left you in the dark"
「ベイビー、君を不安なまま置き去りにしてごめん」って。
※「in the dark」は「暗闇の中」から転じて「事情を知らされない、蚊帳の外に置かれる」の意。別れの理由も告げられず、曖昧なまま関係を絶たれた状況を示唆している。

"I always reach for your leg over there on your side of the car"
「助手席の方に手を伸ばして、君の脚に触れようとする癖が抜けないんだ」って。

"Baby, everything reminds me of you"
「ベイビー、何を見ても君を思い出しちゃうよ」って。

"Nobody gets my jokes, everyone here thinks I'm fuckin' rude"
「僕のジョークは誰にも通じないし、ここの連中には最悪なやつだと思われてるよ」って。
※彼女だけが彼の独特なユーモアを理解し、彼を受け入れていたという事実。彼が今、彼女という最大の理解者を失って後悔している姿を妄想している。

[Chorus]
"When I saw you cry, I didn't handle it well"
「君が泣いてるのを見た時、どうすればいいか分からなかったんだ」って。

"Without you here, I don't know what to do with myself"
「君がここにいないと、自分の扱い方すら分からないよ」って。

I think about these things at night before I fall asleep
夜眠りにつく前、私はこんなことばかり考えてるの。

Things I wish you said to me
あなたが私に言ってくれたらよかったのにって、そんな言葉たちを。

[Verse 2]
Things like, "Darlin', I hope you know it scared me to death
例えば、「ダーリン、あの時は死ぬほど心配したんだよ」とか。

The night that your sister said that you got in an accident"
「君のお姉ちゃんから、君が事故に遭ったって聞いたあの夜は」って。
※彼女の実の姉(シャノンなど)を登場させることで、パーソナルなリアリティを持たせている。実際に彼女が危険な目に遭った時ですら、彼が無関心だったという冷酷な事実を逆説的に浮き彫りにしている。

"And God, I, I'm watchin' everything that you do"
「あぁ、もう、君のすること全部を目で追っちゃうんだ」って。

"I can't get your songs out of my head or your hair out of my room"
「君の歌が頭から離れないし、僕の部屋から君の髪の毛がなくならないんだよ」って。
※「君の歌(your songs)」というフレーズで、自身がポップスター/シンガーソングライターであるというメタ的な視点を自然に組み込んでいる。

[Chorus]
"I saw you met somebody and I'm jealous as hell
「君が他の誰かと会ってるのを見て、狂いそうなほど嫉妬してる」って。

That I can't even stomach lovin' somebody else"
「他の誰かを愛するなんて、どうしても耐えられないんだ」って。
※「stomach」は名詞で「胃」だが、動詞として「(不快なことを)我慢する、耐える」の意。

I think about these things at night before I fall asleep
夜眠りにつく前、私はこんなことばかり考えてるの。

Things I wish you said to me
あなたが私に言ってくれたらよかったのにって、そんな言葉たちを。

[Bridge]
Ooh
(あぁ)

Ooh, ah
(あぁ)

[Chorus]
"Sorry that I pulled the 'it's not you, it's me'"
「『君のせいじゃない、僕の問題なんだ』なんて逃げ文句を使ってごめん」って。
※「it's not you, it's me」は、相手を傷つけないように見せかけて一方的に関係を終わらせる、別れ話の典型的な常套句(クリシェ)である。

"One day, I'll make sure you get a real apology"
「いつか必ず、君にちゃんと心からの謝罪をするから」って。

I waste my time, I waste my life on idiotic things
バカみたいなことに、自分の時間も人生も無駄にしてるのよね。

Like things you never said
あなたが絶対に口にしなかった言葉なんかを待って。

Things you'll never say to me
どうせこの先も、私には絶対に言ってくれない言葉たちを。

 

things i wish you said

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